第66回カンヌ国際映画祭:「ある視点部門」18作品一覧

5/15から開催されている第66回カンヌ国際映画祭。コンペティション部門と並び、オフィシャルセレクションの要となる「ある視点部門」では、世界各国の文化と独自性が表現された作品が選出されている。

オープニング作品に選ばれたソフィア・コッポラ監督の新作『THE BLING RING』は、ハリウッド・セレブの豪邸で窃盗を繰り返していたティーンエイジャーたちの物語で、実際に起こった事件がベースになっている(日本では12月に公開予定)。
また今年は、イランのジャファール・パナヒ監督(『これは映画ではない』)とともに禁固刑6年、20年の活動禁止の判決が下されたMohammad RASOULOFの作品や、アメリカの人気俳優ジェームズ・フランコやイタリア人女優ヴァレリア・ゴリノがメガホンを取った作品など、注目度の高い18本がラインナップされている。


■ある視点部門、作品一覧

▼THE BLING RING ※オープニング作品
監督:ソフィア・コッポラ (アメリカ)
出演:エマ・ワトソンほか

▼OMAR
監督:ハニ・アブ・アサド(イスラエル=オランダ)/『パラダイス・ナウ』(05)、『クーリエ 過去を運ぶ男』(12)

▼DEATH MARCH
監督:Adolfo ALIX JR. (フィリピン)

▼FRUITVALE STATION
監督:Ryan COOGLER (アメリカ)  長編初監督作品
出演:チャド・マイケル・マーレイ、ケヴィン・デュランド、アーナ・オレイリー、マイケル・B・ジョーダン

▼ LES SALAUDS (BASTARDS)
監督:クレール・ドニ(フランス)/『ガーゴイル』(01)
出演:ヴァンサン・ランドン、キアラ・マストロヤンニほか

▼NORTE, HANGGANAN NG KASAYSAYAN (NORTE, THE END OF HISTORY)
監督:Lav Diaz(フィリピン)

▼ AS I LAY DYING
監督:ジェームズ・フランコ (アメリカ)
出演:ジェームズ・フランコ、ローガン・マーシャル=グリーン、ティム・ブレイク・ネルソン、アーナ・オレイリーほか

▼TORE TANZT (NOTHING BAD CAN HAPPEN)
監督:Katrin Gebbe (ドイツ)  長編初監督作品

▼MIELE
監督:ヴァレリア・ゴリノ(イタリア)  長編初監督作品
出演:ジャスミン・トリカ、ヴィニーチョ・マルキョーニ(『家への帰り道で』)、リベロ・デ・リエンツォほか

▼L’INCONNU DU LAC (STRANGER BY THE LAKE)
監督:アラン・ギロディ(フランス)/「キング・オブ・エスケープ」(09年TIFFで上映)

▼BENDS
監督:Flora Lau (中国)  長編初監督作品
出演:チェン・クン、カリーナ・ラウほか

▼L’IMAGE MANQUANTE (THE MISSING PICTURE)
監督:リティー・パニュ(カンボジア)

▼WAKOLDA
監督:Lucia PUENZO(アルゼンチン)
出演:ナタリア・オレイロほか

▼LA JAULA DE ORO
監督:Diego QUEMADA-DIEZ (スペイン)  長編初監督作品

▼DAST-NEVESHTEHAA NEMISOOZAND (MANUSCRIPTS DON’T BURN)
監督:Mohammad RASOULOF (イラン)

▼SARAH PRÉFÈRE LA COURSE (SARAH PREFERS TO RUN)
監督:Chloé ROBICHAUD (カナダ)  長編初監督作品

▼MY SWEET PEPPER LAND
監督:ヒネル・サレーム(イラク生まれ・クルド人)
出演:ゴルシフテ・ファラハニ(『彼女が消えた浜辺』)ほか

▼GRAND CENTRAL
監督:レベッカ・ズロトヴスキ(フランス)/『美しき棘』(10)
出演:タハール・ラヒム、レア・セドゥほか

今年の審査委員長を務めるのは、デンマーク出身のトマス・ヴィンターベア監督。昨年(2012)は、マイケル・フランコ監督(メキシコ)の『Despues De Lucia』が最高賞「ある視点部門賞」受賞している。また、スザンヌ・クレマンが女優賞を獲った『わたしはロランス』は日本公開が決定し、6月開催の「フランス映画祭2013」でも上映される予定。


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