第64回カンヌ国際映画祭：コンペティション作品一覧 ： 映画と。

5月11日から22日まで開催される第64回カンヌ国際映画祭。最高賞パルムドールを競うコンペティション部門のラインナップがフランスで発表された。
河瀬直美監督『朱花(はねづ)の月』と三池崇史監督『一命』の日本作品2本を含む全19作品は、カンヌ常連監督が名を連ね、ほぼ全て注目作品といっても過言ではない。
審査委員長は米俳優のロバート・デ・ニーロ。

オープニング作品はウディ・アレン監督の『Midnight In Paris』。出演はオーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、レイチェル・マクアダムス、マリオン・コティヤールなど豪華で、サルコジ仏大統領夫人カーラ・ブルーニの出演も話題を呼んでいる。

▼コンペティション作品　(※はカンヌ国際映画祭での受賞代表作品)

『The Skin I Live In』
監督：ペドロ・アルモドバル(スペイン) ※『オール・アバウト・マイ・マザー』(1999)で監督賞受賞
出演：アントニオ・バンデラスほか

『House of Tolerance』
監督：ベルトラン・ボネロ(フランス)

『Pater』
監督：アラン・カヴァリエ(フランス) ※『テレーズ』(1986)審査員賞受賞

『Footnote』
監督：ヨセフ・シダー(イスラエル)／『Beaufort』（2007）

『Once Upon a Time in Anatolia』
監督：ヌリ・ビルゲ・ジェイラン(トルコ) ※『Three Monkeys』（2008）で監督賞受賞

『Boy With a Bike』
監督：ジャン・ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ(ベルギー) ※『ロゼッタ』(1999)、『ある子供』(2005)でパルムドール受賞

『Le Havre』
監督：アキ・カウリスマキ(フィンランド) ※『過去のない男』(2002)でグランプリ受賞

『朱花(はねづ)の月』
監督：河瀬直美(日本) ※『殯(もがり)の森』(2007)でグランプリ受賞

『Sleeping Beauty』
監督：ジュリア・リー(オーストラリア)

『Polisse』
監督：マイウェン(フランス)

『ツリー・オブ・ライフ（原題）』
監督：テレンス・マリック(アメリカ) ※『天国の日々』(1978)監督賞受賞
出演：ブラッド・ピット、ショーン・ペンほか

『The Source』
監督：ラデュ・ミヘイレアニュ(ルーマニア)／『オーケストラ！』(2010)

『一命』
監督：三池崇史(日本)／『十三人の刺客』(2010)
出演：市川海老蔵、瑛太、役所広司、満島ひかりほか

『We Have a Pope』
監督：ナンニ・モレッティ(イタリア) ※『息子の部屋』(2001)でパルムドール受賞

『We Need to Talk About Kevin』
監督：リン・ラムジー(イギリス)／『モーヴァン』(2002)
出演：ティルダ・スウィントンほか

『Michael』
監督：マルクス・シュラインツアー(オーストリア)

『This Must Be the Place』
監督：パオロ・ソレンティーノ(イタリア) ※『イル・ディーヴォ』(2008)で審査員賞受賞
出演：トニ・セルヴィッロ、ショーン・ペンほか

『メランコリア（原題）』
監督：ラース・フォン・トリア(デンマーク) ※『ダンサー・イン・ザ・ダーク』（2000）でパルムドール受賞
出演：キルステン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブールほか

『Drive』
監督：ニコラス・ウィンディング・レフン(デンマーク)／ 『プッシャー』(1997)
出演：ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガンほか

オープニングセレモニーでは、『イングロリアス・バスターズ』(2009)で世界中から脚光を浴びたフランス女優メラニー・ ロランが司会を担当、またイタリア人監督ベルナルド・ベルトルッチへの「パルムドール ドヌール」授与が予定されている。

文：鈴木こより

カンヌ映画祭公式サイト：http://www.festival-cannes.com/jp/article/58041.html

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