第65回カンヌ国際映画祭:「ある視点部門」作品一覧

今年のアイコンはマリリン・モンロー/Design ★ Bronx (Paris). DR. Photo © Bettmann/Corbis.

5/16から開催される第65回カンヌ国際映画祭。ある視点部門のラインナップ17作品が発表された。コンペティション部門と並ぶオフィシャルセレクションの要であり、世界各国の文化と独自性が表現されている作品が選出される。

日本からは若松孝二監督の新作『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』がノミネートされたが、三島由紀夫役は井浦新(ARATA)が演じている。

また、『スプリング・フィーバー』のロウ・イエや、昨年のフランス映画祭で上映された「マムート」のブノワ・ドゥレビーヌ&ギュスタヴ・ケルヴィンなども選出されている。フランス映画祭で2度来日している、女性監督のカトリーヌ・コルシニの新作も気になるところだ。


■ある視点部門、作品一覧

▼MISS LOVELY
監督:アシム・アルワリア (インド)
※長編初監督作品

▼LA PLAYA
監督:ファン・アンドレス・アランゴ (コロンビア)
※長編初監督作品

▼GOD’S HORSES
監督:ナビル・アユチ(モロッコ)/「アリ・ザウーア通り」(02)

▼TROIS MONDE
監督:カトリーヌ・コルシニ(フランス)/『熟れた本能』(09)

▼ANTIVIRAL
監督:ブランドン・クローネンバーグ(カナダ/デヴィッド・クローネンバーグの息子)
※長編初監督作品
出演:マルコム・マクダウェルほか

▼7 DIAS EN LA HABANA
監督:オムニバス(ベニチオ・デル・トロ、パブロ・トラペロ、フリオ・メデム、エリア・スレイマン、ファン・カルロス・タビオ、ギャスパー・ノエ、ローラン・カンテ)
出演:エミール・クストリッツァ、ジョシュ・ハッチャーソンほか

▼ LE GRAND SOIR
監督:ブノワ・ドゥレビーヌ、ギュスタヴ・ケルヴィン(フランス) /「マムート」(11)
出演:ブノワ・ポールヴールドほか

▼LAURENCE ANYWAYS
監督:グザヴィエ・ドラン(カナダ)
出演:ナタリー・バイ、メルヴィル・プポーほか

▼DESPUÉS DE LUCIA
監督:マイケル・フランコ(メキシコ)

▼À PERDRE LA RAISON
監督: ジョアキン・ラフォーズ(ベルギー)/「Private Property」(06)

▼STUDENT
監督:ダルジャン・オミルバエフ(カザフスタン)

▼THE PIROGUE
監督:ムサ・トウレ(セネガル)

▼WHITE ELEPHANT
監督:パブロ・トラペロ(アルゼンチン)/「Leonera」(08)

▼CONFESSION OF A CHILD OF THE CENTURY
監督:シルヴィ・ヴェレイド (フランス)

▼11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち
監督:若松孝二(日本)/『キャタピラー』(10)
出演:井浦新(ARATA)ほか

▼MYSTERY
監督:ロウ・イエ(中国) /『スプリング・フィーバー』(10)

▼BEASTS OF THE SOUTHERN WILD
監督:ベン・ザイトリン(アメリカ)
※長編初監督作品

審査委員長にはイギリス人俳優兼監督のティム・ロスが決定している。昨年(2011)のある視点賞はキムギドク監督(韓国)の『アリラン』(12)とAndreas Dresen(ドイツ)の「Pour Lui」が同位で受賞している。

文:鈴木こより


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