第64回カンヌ国際映画祭：「ある視点部門」作品一覧 ： 映画と。

5月11日開幕の第64回カンヌ映画祭、ある視点部門のラインナップ19作品が発表された。コンペティション部門と並ぶオフィシャルセレクションの要であり、世界各国の文化と独自性が表現されている作品が選出される。
審査員長はセルビア人監督エミール・クストリッツァで、『パパは、出張中!』(1985)『アンダーグラウンド』(1995)の２度の最高賞パルムドール受賞している。

オープニング作品はハリウッドの巨匠ガス・ヴァン・サント監督の新作映画『レストレス/Restless』（原題）に決定。本作には加瀬亮が出演しており、物語のキーマンとなるゴースト役を演じている。

▼作品一覧　(※はカンヌ国際映画祭での受賞代表作品)

『レストレス Restless』 オープニング作品
監督：ガス・ヴァン・サント(Gus VAN SANT)／アメリカ
主な監督作：「エレファント」(2003) ※パルム・ドールと監督賞を受賞
出演：ミア・ワシコウスカ、ヘンリー・ホッパー、加瀬亮

『The Hunter』
監督：Bakur BAKURADZE／ロシア
主な監督作：「Shultes」(2008)

『Halt auf freier Strecke』
監督：アンドレアス・ドレセン(Andreas DRESEN)／ドイツ
主な監督作：「Halbe Treppe」(2002)

『Hors Satan』
監督：ブリュノ・デュモン(Bruno DUMONT)／フランス
主な監督作：「フランドル」(2005) ※グランプリを受賞

『Martha Marcy May Marlene』
監督：ショーン・ダーキン(Sean DURKIN)／アメリカ

『Les Neiges du Kilimandjaro』
監督：ロベール・ゲディギャン(Robert GUEDIGUIAN)／フランス
主な監督作：「マルセイユの恋」(1996)

『Skoonheid』
監督：Oliver HERMANUS／南アフリカ
主な監督作：「Shirley Adams」(2009)

『北村方向 The Days He Arrives』
監督：ホン・サンス(HONG Sangsoo)／韓国
主な監督作：「アバンチュールはパリで」(2008)
出演：ユ・ジュンサン

『Bonsai』
監督：クリスチャン・ヒメネス(Cristian JIMENEZ)／チリ
主な監督作：「見まちがう人たち」(2008)

『Tatsumi』
監督：エリック・クー(Eric KHOO)／シンガポール
主な監督作：「My Magic」(2008)
※アニメーションで原作者は辰巳ヨシヒロ

『アリラン Ariang』
監督：キム・ギドク(KIM Ki-duk)／韓国
主な監督作：「うつせみ」(2004)
※初のドキュメンタリー作品

『Where Do We Go Now?』
監督：ナディーン・ラバキー(Nadine LABAKI )／レバノン共和国
主な監督作：「キャラメル」(2007)

『Loverboy』
監督：カタリン・ミツレスク(Catalin MITULESCU )／ルーマニア
主な監督作：「世界の終わりの過ごし方」(2006)

『黄海 Yellow Sea』
監督：ナ・ホンジン(NA Hong-jin )／韓国
主な監督作：「チェイサー」(2008)
出演：ハ・ジョンウ、キム・ユンソク

『Miss Bala』
監督：ヘラルド・ナランホ(Gerardo NARANJO)／メキシコ
主な監督作：「ドラマメックス」(2006)

『Hard Labor』
監督：Juliana ROJAS, Marco DUTRA／ブラジル
主な監督作：「Um Ramo」(2007)

『The Minister』
監督：ピエール・ショレール(Pierre SCHOELLER)／フランス
主な監督作：「ベルサイユの子」(2008)

『Toomelah』
監督：アイヴァン・セン(Ivan SEN)／オーストラリア
主な監督作：「雲の下、ふたり」(2002)

『Oslo, August 31st』
監督：Joachim TRIER／ノルウェイ
主な監督作：「Reprise」(2006)

カンヌ映画祭公式サイト：http://www.festival-cannes.com/jp/article/58041.html

▼関連記事
・第64回カンヌ国際映画祭：コンペティション作品一覧
・園子温監督の新作「恋の罪」、カンヌでワールドプレミア

文：鈴木こより