【フランス映画祭2013】フランソワ・オゾン監督も来日決定!ラインナップ14作品&豪華ゲスト発表
5月10日、アンスティチュ・フランセ日本(旧日仏学院)にて、「フランス映画祭2013」ラインナップ&来日ゲスト発表記者会見が行われた。1993年から毎年開催され、今年で21回目を迎える同映画祭。2012年はフランス映画の当たり年といわれ、日本においても『最強のふたり』が大ヒットを記録し、『アーティスト』が話題を集めた。今年もフランス国内や世界の映画祭で話題を集めた、旬のフランス映画14作品が上映される。
オープニングを飾るのは、フランソワ・オゾン監督の『In the House(英題)』で、オゾン監督も久しぶりに来日する予定。今年のラインナップはコメディが3本、サスペンス、ドキュメンタリー、アニメーションからそれぞれ1本ずつを含む12作品に加え、新たな試みとして紹介されるクラシック作品1本と、短編作品集という構成になっている。
『わたしはロランス』は、団長のナタリー・バイも“若き天才”と絶賛するグザヴィエ・ドランが監督だけでなく脚本、編集、音楽、衣装デザインも担当した話題作。『ウェリントン将軍〜ナポレオンを倒した男〜(仮題)』はラウル・ルイス監督による最後のプロジェクト作品で、ルイス監督を愛した有名俳優(カトリーヌ・ドヌーヴ、マチュー・アマルリック、イザベル・ユペールら)が多数出演している。名匠クレード・ミレールの遺作となった『テレーズ・デスケルウ』は、2012年カンヌ国際映画祭のクロージング作品として上映された。そして今、フランスで話題の新人監督、ギョーム・ブラックのデビュー作『遭難者(仮題)』と『女っ気なし(仮題)』の二本立ては、現在のフランスの若者の世界をうまく捉えた作品として注目を集めている
豊作のラブコメディについては、それぞれスタイルが全く異なる3作品が上映される。50年代を舞台にしたポップでカラフルなコメディ『Populaire(原題)』は、フランス国内で大ヒット。ジャック・ドワイヨン監督が愛娘ルーと共に作り上げた『アナタの子供』は、セリフとリズムを堪能できるフランス的ラブコメディ。人気女優リュディヴィーヌ・サニエとコメディアンのニコラ・ブドスが共演した『恋のときめき乱気流』は、アメリカのラブコメから影響を受けた軽妙な作品だ。
他にも、フランスで有名なオペラ歌手ナタリー・デセイの世界を追ったドキュメンタリー『椿姫ができるまで』や、アラン・ドロンの再来といわれるラファエル・ペルソナーズが主演している『黒いスーツを着た男』も見逃せない。
そして、今年初めての試みとして上映されるクラシック作品に選ばれたのは、巨匠ジャック・ドゥミの『ローラ』(1961)。ユニフランスのクリステン東京支局長は、本作について「現在のフランス映画の土台となる作品」と紹介し、「より多くの若者に知ってもらいたい」と語る。今回紹介されるのはデジタルリマスター版で、新たに日本語字幕を付けて上映される。
今年は団長のナタリー・バイの他にも、フランソワ・オゾン監督、ジャック&ルー・ドワイヨン父娘、人気女優のリュディヴィーヌ・サニエやデボラ・フランソワなど、豪華ゲスト15名が来日する予定。日仏文化交流の担い手として来日する多くのゲストと旬の話題作が、今年もフランス映画祭を大いに盛り上げることになるだろう。
来日ゲスト(予定):ナタリー・バイ、ジャン=フランソワ・シヴァディエ、フランソワ・オゾン、エルンスト・ウンハウワー、ステファヌ・ブリゼ、エレーヌ・ヴァンサン、レジス・ロワンサル、デボラ・フランソワ、ギョーム・ブラック、カトリーヌ・コルシニ、バレリア・サルミエント、ジャン=クリストフ・デッサン、ジャック・ドワイヨン、ルー・ドワイヨン、リュディヴィーヌ・サニエ(順不同)
上映作品一覧と詳細はこちら(公式サイト)でご確認ください
【フランス映画祭2013】
日程:6月21日(金)〜 24日(月)
場所:有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇(東京会場)
団長:ナタリー・バイ
公式サイト:http://unifrance.jp/festival/
Twitter:@UnifranceTokyo
Facebook:http://www.facebook.com/unifrance.tokyo/
*フランス映画祭2013は、アンスティチュ・フランセ日本の協力のもと、東京だけではなく京都、大阪、福岡と地方でもフランス映画の上映が決まっている。