トーキョーノーザンライツフェスティバル 2020が2月に開催

「レトロスペクティブ」など10周年記念のイベントも

「トーキョーノーザンライツフェスティバル 2020」が2020 年 2 月 8 日(土)より2 月14 日(金)、渋谷のユーロスペース、アップリンク渋谷にて開催される。これまで北欧映画を中心に北欧の音楽、文化を紹介してきた同フェスティバルは、2020年で10周年を迎えることとなった。年末年始にはこれまで上映してきた作品から『ウィ・アー・ザ・ベスト!』を始めとする人気作品が「レトロスペクティブ」と題して上映される他、2011 年のスタートから 10 周年を迎える 2020 年までの「ポスター展」が実施される。また会期中には「10 周年記念ポストカード」の販売がされることも決定した。開催概要は以下のとおり。

【開催概要】
トーキョーノーザンライツフェスティバル 2020
会場:ユーロスペース、アップリンク渋谷
会期:2020 年2 月8 日(土)~2 月14 日(金)
チケット先行販売:2020年1月11日~24日 1300円均一
チケット一般販売:一般/1500円ほか 各上映3日前よりオンライン、窓口にて
公式 WEB サイト:http://tnlf.jp/
twitter @tnlfes
Facebook @tnlfes

アキ&ミカ・カウリスマキ監督の出発点となった作品からトマス・ヴィンターベア監督未公開作、アンナ・オデル監督の新作など充実のプログラム

-名作選―

『嘘つき』アキ・カウリスマキ!

旧作のなかでの注目は、ラース・フォン・トリアー監督がカール・Th・ドライヤーの脚本を元に製作した『メディア』(1998 年 / デンマーク)、ミカ&アキ・カウリスマキ兄弟の最初の作品であり、俳優アキ・カウリスマキ主演作品であり、マッティ・ペロンパーと彼らの出会いの作品である『嘘つき』(1981 年 / フィンランドほか) *併映『ジャックポット2』(1982 年 / フィンランド)である。

他に第 1 回目の TNLFで上映された『ショー・ミー・ラヴ』(1998 年 / スウェーデン)がデジタルリマスターでアンコール上映される。
『ショー・ミー・ラヴ』⇒レビュー

さらには<ヴィクトル・シェストレム -没後 60 周年―> として『生恋死恋』(1918 年 / スウェーデン)が柳下美恵さんの生ピアノ伴奏付で上映される。この作品は、スウェーデン映画の巨匠ヴィクトル・シェストレム監督が自ら主演し、当時の妻と共演した、初期の傑作として知られている。

-監督特集―

『同窓会~アンナの場合~』©Photo .Jonas Jorneberg

今年の監督特集は、スウェーデン出身のアンナ・オデル監督の2作品『X&Y』(2018 年 / スウェーデンほか) 『同窓会~アンナの場合~』(2013 年 / スウェーデン)<ベネチア国際映画祭 国際映画批評家連盟賞>。ドキュメンタリーなのかフィクションなのか、タブーとも思われる過激な実験を通して、あるいは自らの人生経験を白日の元に晒して、人間の本質に迫っていく作風は衝撃的である。
『同窓会~アンナの場合~』⇒レビュー

-北欧パノラマ―

『HARAJUKU』

<北欧パノラマ> ではサンダンス映画祭で観客賞を受賞したデンマークの『クィーン・オブ・ハーツ(原題)』(2019 年 / デンマークほか)、日本のポップカルチャーに憧れる少女が主人公の『HARAJUKU』(2018 年 / ノルウェー)など、ジャパンプレミアを含む8作品が上映される。いずれも見逃せない作品ばかりだ。

『ザ・コミューン』(2016 年 / デンマーク)
トマス・ヴィンターベア監督、『アダムズ・アップル』のネオナチ役、ウルリク・トムセン出演。トリーネ・ディアホルム(『未来を生きる君たちへ』)がベルリン国際映画祭女優賞を受賞。1970年代のデンマークのコミューンにおける個人的な欲望、連帯、寛容の衝突についての物語。

『ホワイト、ホワイト・デイ』(2019 年 / アイスランドほか)
『ウィンター・ブラザーズ』のフリーヌル・パルマソン監督最新作、『馬々と人間たち』『スパロウズ』のイングヴァール・エッガート・シーグルソン主演。自動車事故で死亡した妻と浮気をしたとして地元の男を疑い始めた警察署長の、悲しみ、復讐、無条件の愛の物語。

『サイコビッチ』(2018 年 / ノルウェー)
ノルウェーアカデミー賞脚本賞受賞作。変わり者の女の子とクラスで1番完璧な男の子の出会い。思春期の揺れ動く気持ちを描いた作品。

『陰謀のデンマーク』(2019 年 / デンマーク)
ウラー・サリム監督の両親はイラクからの移民。激化するナショナリズムに警鐘を鳴らす社会派映画。Skipシティ国際Dシネマ映画祭監督賞受賞作

『ディスコ』(2019 年 / ノルウェー)
東京国際映画祭コンペ作品。欧米白人社会において人々が極端なキリスト教にのめりこむ現象を、少女の視点でシャープに切り取った斬新な作品。

『ロード・オブ・カオス』(2018 年 / イギリスほか)
ノルウェーの悪名高きメタルバンド“MAYHEM”の実話をドラマ化。

-その他のイベントも盛りだくさん―

10 周年記念特別企画
<レトロスペクティブ>

『ウィ・アー・ザ・ベスト!』©2013 MEMFIS FILM RIGHTS AB

【上映作品】
12/27(金) 『ビッチハグ』
(2012 年 / スウェーデン)⇒レビュー
12/28(土) 『オスロ、8 月 31 日』
(2011 年 / ノルウェー)⇒レビュー
12/29(日)『ゾンビ&ザ・ゴースト・トレイン』
(1991 年 / フィンランド)⇒レビュー
12/30(月)『チーム・ハリケーン』
(2017 年 / デンマーク)⇒レビュー
12/31(火)『ウィ・アー・ザ・ベスト!』
(2013 年 / スウェーデン)⇒レビュー
1/2(木) 『グッド・ハート』
(2013 年 / アイスランド)⇒レビュー

会場:アップリンク吉祥寺
期間:2019 年 12 月 27 日(金)~2020 年 1 月 2 日(木)*1 月 1 日休館
*上映時間は 12/25(水)決定。アップリンク吉祥寺公式サイト https://joji.uplink.co.jp/
または TNLF 公式サイト http://tnlf.jp/ にてご確認ください。
料金:一般 1300 円 ほか 12/25(水)より販売開始

<アンデルセン短編集>

『マッチ売りの少女』©Gakken

デンマークが生んだ童話王ハンス・クリスチャン・アンデルセンの数ある映像化作品の中から、その芸術性と技術が世界的にも高い評価を受けた学研のアート・アニメーション 4 作品を上映! 『マッチ売りの少女』『王様とナイチンゲール』『みにくいアヒルの子』『雪の女王』12/28(土)「吉祥寺 北欧 WALK 2019」にて、「LifTe~北欧の暮らし~×TNLF」タイアップ特別上映! 上映後に人形映像作家の真賀里文子さんをお招きしてのトークショー付。

<アイスランド写真展><SHIBUYA×FIKA>
恒例の「シバノジョシアアイスランド写真展」では TNLF10 周年に合わせて未発表のオーロラ写真をセレクトして展示。 渋谷西村フルーツパーラー、LOFT9にてタイアップメニューを提供。LOFT9 ではアクアビットジャパンによる北欧ミニ・マーケット実施。ボルボスタジオ青山カフェ&バーでは映画の半券提示でセムラプレゼント。

<ポスター展>
2011 年のスタートから 10 周年を迎える 2020 年までをポスターで回顧。
会場:代官山 蔦屋書店 1 号館 2F 映像フロア
会期:2019 年 12 月 26 日(木)~2020 年 1 月 10 日(金) (9:00~深夜 2:00)

トラックバック URL(管理者の承認後に表示します)