【カンヌ国際映画祭】ウディ・アレン監督の『Midnight In Paris(原題)』で歓喜の開幕!

※『ミッドナイト・イン・パリ』のタイトルで、2012年5月26日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、他全国ロードショー

レッドカーペットに登場した「Midnight In Paris」のキャスト

5月11日、フランスのカンヌ国際映画祭が開幕を迎え、ウディ・アレン監督の『Midnight In Paris』がオープニングを飾った。現地カンヌでは「ウディ・アレンが贈るパリへのラブレター」と絶賛され、レッドカーペットに登場したアレン監督ほか、主演のオーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス、エイドリアン・ブロディ、フランスの人気若手女優レア・セドゥらは歓喜の拍手で迎えられた。
本作はフランス人とアメリカ人の国民性の違いをユーモラスに描きながら、パリという街の魅力を余すことなく伝え、格調高いコメディに仕上げている。アレン監督の真骨頂といえる作品に観客は酔いしれ、会場は興奮と熱気に包まれた。

オープニングセレモニー

セレモニーではロバート・デ・ニーロ審査委員長のスピーチや、ジョルジュ・メリエス監督『月世界旅行』のカラープリント修復版の上映(14分)、ベルナルド・ベルトルッチ監督への名誉賞<パルムドール ドヌール>授与などが行われ、世界最高峰の映画祭らしいゴージャスなオープニングとなった。

▼『Midnight In Paris(原題)』作品紹介

アメリカ人作家のギル(オーウェン・ウィルソン)は婚約者(レイチェル・マクアダムス)とともにパリを訪れ、しばらく滞在する。ある真夜中、酒に酔ったギルは迷路のようなパリの路地で驚くべき人々に遭遇する。作家のアーネスト・ヘミングウェイ、スコット・フィッツジェラルド、画家のパブロ・ピカソやサルバドール・ダリなど。真夜中の洒落たカフェで、世界中から集ったアーティストたちと語り合いながら、ギルの人生観は次第に変化していく・・・。
真夜中のパリが醸す魅惑の雰囲気とキャスティングの妙を堪能できる傑作。とくに主人公ギルを演じ、アレン監督の分身を体現したオーウェン・ウィルソンや、ダリ役のエイドリアン・ブロディのハマりっぷりはお見事。

監督:ウディ・アレン
出演:オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、レイチェル・マクアダムス、マリオン・コティヤール、カーラ・ブルーニ、レア・セドゥ
制作:1時間34分/アメリカ・フランス

取材・文:鈴木こより

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