第23回東京国際映画祭監督賞&観客賞のW受賞作「サラの鍵」本年12月に劇場公開決定!
昨年の第23回東京国際映画祭にて、最優秀監督賞(ジル・パケ=ブレネール)と観客賞のW受賞の快挙を成し遂げたフランス映画『サラの鍵』の劇場公開が決定した。公開時期は、本年12月予定。
本作の原作は、昨年のノーベル平和賞受賞者の中国人作家・劉暁波氏も獄中で読んだ本として話題となり、全世界で300万部突破のベストセラーとなった、タチアナ・ド・ロネの「サラの鍵」。1942年7月、パリを舞台に、フランス国籍を持つユダヤ人が、ナチス占領下のフランス当局により“ヴェルディヴ(屋内競輪場)”に収容された事件を軸とし、現代に生きるアメリカ人ジャーナリストのジュリアが、事件の取材を通してあるユダヤ人の家族に起こった悲劇の真相に迫るというものだ。
フランスでは、この“ヴェルディヴ事件”について、1995年、ジャック・シラク大統領(当時)が政府の責任を認めた。しかしこの事件は、フランス人ですら知る人が少ない、まさに封印された歴史であり、フランスの暗部でもあった。
この難題に挑んだのが、自らもドイツ系ユダヤ人の祖父を収容所で亡くしたという若き新鋭監督ジル・パケ=ブレネール。綿密なリサーチに基づいた緊迫の映像でユダヤ人迫害の真実に迫りながらも、今を生きる私たちの物語として描き切り、誰も観たことのない唯一無二の作品を作り上げた。
本国フランスでは、100万人突破目前の大ヒットとなった。 オランダではフランス映画の記録更新、北米リミテッド公開では大作を抑えて、1館あたりの成績で№1と、各国とも好成績となっている。
《ストーリー》
1942年、ナチス占領下のパリで行われたユダヤ人迫害事件。それから60年後、ジャーナリストのジュリアは、アウシュビッツに送られた家族について取材するうちに、収容所から逃亡した少女サラについての秘密を知る。サラが自分の弟を守ろうと、納戸に鍵をかけて弟を隠したこと。そして、そのアパートは現在のジュリアのアパートだったこと。時を越え、明らかになった悲しい真実が、ジュリアの運命を変えていくことになる―――。
監督:ジル・パケ=ブレネール
出演:クリスティン・スコット・トーマス、メリュジーヌ・マヤンス、エイダン・クイン
原作:タチアナ・ド・ロネ「サラの鍵」(新潮クレスト・ブックス刊)
原題:Sara’s Key
2010年/フランス/カラー/シネスコ/ドルビーデジタル、ドルビーSR/111分
後援:フランス大使館
協力:ユニフランス・フィルムズ/東京日仏学院
配給:ギャガ
©2010 – Hugo Productions – Studio 37 -TF1 Droits Audiovisuel – France2 Cinema
公式サイト: http://www.sara.gaga.ne.jp/
2011年12月17日(土)、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館他、全国順次ロードショー
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2011年8月28日
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