【LBFF_2010】話題のオープニング作品『Paper Birds(英題)』の舞台挨拶をレポート!

9月16日より、新宿・バルト9にて開催されている「第7回ラテンビート映画祭」。
オープニングを飾った『Paper Birds(英題)』は、先日まで行われていたモントリオール世界映画祭で観客賞を受賞した話題作。満席となった会場では上映前に舞台挨拶、上映後にはティーチインが行われ、エミリオ・アラゴン監督と出演女優のカルメン・マチさんが上映の喜びを語りました。

女優のカルメン・マチさんは、「トーク・トゥ・ハー」(01)や「ボルベール<帰郷>」(06)にも出演した、スペインを代表するバイプレーヤー。本作でもいろんな意味で迫力満点の劇団女優を演じていますが、ご本人は同一人物とは思えないほど、控えめで穏やかな印象の女性です。映画祭プロデューサーのアルベルト・カレロ・ルゴさんの熱いまなざしを受けながら、次のようにコメントしています。
「ここに立っていることは大変すばらしいことです。スペイン人と日本人はまったく違う文化をもっていますが、同じように芸術を愛し、同じように感動します。この映画では、最初から最後まで<愛>について描かれていますが、撮影中も愛に溢れておりました」。
エミリオ・アラゴン監督は、「(映画祭での)上映はいつも緊張してお腹が痛くなりますが、楽しんでいます」と、お腹をおさえながらコメント。
上映後のティーチインでは、「本日は(客席で)観ましたが、周りの人が感動する姿をみて自分も感動してしまいました。実はこの作品に出てくる子供は、私の父がモデルになっています。最後のシーンで、芸人が聴衆を前に父親の話をする場面がありますが、まさに今の自分の姿と重なって運命的なものを感じています」と語った。
質問は出なかったものの、客席にいた外国人男性から、「質問ではなく感想なのですが、本当にすばらしい作品でした!」という言葉が寄せられ、共感するかのように会場内はしばらく感動の余韻に包まれていました。
▽必見の感動作、作品レビューはこちらから。
【LBFF_2010】『Paper Birds(英題)』~紙の鳥に込められた愛する者への祈り~
☆ラテンビート2010・映画祭情報
【東京】新宿バルト9:9月16日~9月23日
【京都】駅ビルシネマ:9月20日~10月3日
【横浜】横浜ブルク13:10月8日~10月11日
※スケジュールの詳細はこちらから
公式サイト:http://www.hispanicbeatfilmfestival.com
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文:鈴木こより

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