2010年10月のベストシネマ (鈴木こより)

いつも「映画と。」をご覧いただき、ありがとうございます。
オープンしてから、2ヵ月が経ちました。あいかわらず、「私の名前はキム・サムスン」(韓国)や「バトルスター ギャラクティカ」(米)といった海外ドラマにハマっている、おすずです。
さっそくですが、10月は後半に東京国際映画祭(TIFF)があったので、「一般公開」と「TIFF」から、それぞれベストシネマを紹介したいと思います。

■一般公開ベストシネマ/『プチ・ニコラ』

プチ・ニコラ

一言で表すと「宝箱」。
童心に戻って幸福な気分に浸れる、まるで宝箱みたいな映画。詳しくは拙筆レビュー(「プチ・ニコラ」 フランスで一番の人気者がやってきた!)をご覧ください。10/9(土)の封切りから口コミで評判が広がり、全国各地での上映が次々に決まっているようです。公式ツイッターでもその様子は一目瞭然。ニコラが全国制覇できるよう、これからも応援していきたいと思います。
『プチ・ニコラ』公式サイトはこちら

■東京国際映画祭ベスト/『モンガに散る』

©2010 Green Days Film Co. Ltd. Honto Production All Rights Reserved.

一言で表すと「夏祭り」。
私、もともと不良高校生を描いた「ビーバップ」的な漫画が好きでして…。そのテイストを持ちあわせたキュートな不良5人組が、80年代・台北の闇社会にじりじりと堕ちていく。それでも陰鬱な印象に終わらないのは、彼らのピュアな輝きにカメラが焦点を合わせているから。台湾を代表するイケメンたちの熱演が眩しいです☆ キャストの再来日、熱烈歓迎!! 12月18日(土)より全国順次ロードショーなので、映画祭で見逃した人はぜひ劇場へ。
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『モンガに散る』公式サイトはこちら

(c)2010 TIFF にて イーサン・ルアン(パネル右)とマーク・チャオ(パネル左)

■東京国際映画祭・忘れられないシネマ/『エッセンシャル・キリング』

エッセンシャル・キリング

一言で表すと「もはや喜劇?」。
ある兵士(ヴィンセント・ギャロ)の脱走劇。飢えと渇きから、山中ではアリや木の皮をむさぼり食い、人里では赤ん坊に乳を飲ませていた女の胸にしゃぶりつく。イエジー・スコリモフスキ監督が「アンナと過ごした4日間」で描いた<執着>とは、また別の<執着>を描く。セリフらしいセリフもないまま表情と動きだけで、逃げ惑う男を83分間怪演したギャロは、ヴェネチア映画祭で優秀男優賞を獲得。もしリメイクするなら、スペイン代表でアーセナル(英)のサッカー選手、セスク・ファブレガスがいいな〜なんて。セクシーにサバイバルしてくれそうだから。公開は未定だが、ギャロはミュージシャンとしてBlue Note東京でパフォーマンス(11/30-12/2)のため来日予定。
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