「プチ・ニコラ」 フランスで一番の人気者がやってきた!

フランスで50年間愛され続けている、国民的絵本「プチ・ニコラ」。日本でいう「ちびまるこちゃん」とか「クレヨンしんちゃん」といった存在で、ヨーロッパで最も有名な小学生だという。

プチ・ニコラ

1960年代の古きよき時代のフランス。
家具やファッション、パリの街並みはノスタルジックな雰囲気に溢れ、“プチ・ニコラ”ワールドは何から何までおフランス。
3Dじゃなくても、ディズニーじゃなくても、超大作じゃなくても、子供から大人まで爆笑必至、幸福な気分に浸れるコメディーだ。

大人顔負けの七三分けと赤いチョッキがトレードマークのニコラは、いたずら好きの男の子。パパとママとの3人暮らしで、学校では、美人の先生と個性豊かな仲間たちとの楽しい毎日を過ごしている。
ある日、両親の会話を耳にしたニコラは、自分に兄弟ができると思いこんでしまう。両親の愛を失うまいと、ある計画を思いつくのだが…。いろんな人が巻き込まれ、やがて町全体がパニックに!

プチ・ニコラ

大人にとってはささいな出来事が、子供には大事件だったりするものだ。その逆もまた然り。子供の言動が素直でシンプルゆえ、大人の都合というものが滑稽にみえてくる。普段自分もしているであろう会話も、他人事のように爆笑してしまう。そんな風刺を含んだ描写に、おフランス流のシュールさがポイントで効いているのだ。

原作はいくつも短編からできているが、監督/脚本のローラン・ティラールがいろんなエピソードを組み合わせ本作を作り上げた。過去との対話に誘われるワクワク感とかドキドキ感のあとに、じんわりと優しい後味が残る。
他にも、「フランスの子供は先生のこと“マダム”って呼ぶんだ」とか、「授業中にパン食べても怒られないんだ」など、文化の違いに驚きがあって楽しい。そして、子供たちが本当に可愛らしい。
10/9(土)より、恵比寿ガーテンシネマほか全国順次ロードショー!

おススメ度:★★★★★

Text by 鈴木こより

プチ・ニコラ
原題:Le Petit Nicolas
監督:ローラン・ティラール
原作:ルネ・ゴシニ&ジャン=ジャック・サンペ『プチ・ニコラ』
制作:2009/フランス/91分
出演:マキシム・ゴダール、ヴァレリー・ルメルシエ、カド・メラッド、サンドリーヌ・キベルラン
公式サイト:http://www.petitnicolas.jp/index_pn.html
コピーライト:(c)2009 Fidelite Films – IMAV Editions – Wild Bunch – M6
Films – Mandarin Films – Scope Pictures – Fidelite Studios
ごきげんな小学生わんぱくプチニコラ(5冊セット) (かえってきたプチ・ニコラ)

トラックバック-1件

  1. 2010年10月のベストシネマ (鈴木こより) : 映画と。

    […] 感想を一言で表すと「宝箱」。 童心に戻って幸福な気分に浸れる、まるで宝箱みたいな映画。詳しくは拙筆レビュー(「プチ・ニコラ」 フランスで一番の人気者がやってきた!)をご覧ください。10/9(土)の封切りから口コミで評判が広がり、全国各地での上映が次々に決まっているようです。公式ツイッターでもその様子は一目瞭然。ニコラ君らが全国制覇できるよう、これからも応援していきたいと思います。 >『プチ・ニコラ』公式サイトはこちら […]

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