【YFFF_2014】映画とサッカーの祭典「ヨコハマ・フットボール映画祭」、W杯イヤーにふさわしい充実のラインナップ

YFFF2014 映画を通してサッカーの魅力を伝えることを目的としたヨコハマ・フットボール映画祭(YFFF)の季節がやってくる。2011年に日本国内初となるサッカー映画を集めた映画フェスティバルとしてスタートしたYFFFも、今年2月の開催で早いもので4回目を迎え、映画祭の開催を心待ちにしてきたサッカーファン、映画ファンも確実に増えてきた印象がある。思い起こすと第1回目のYFFF2011では4作品の上映だったが、今回は倍増以上の9作品の品揃えで、そのうちジャパン・プレミアが4本。どの作品を見ようかと迷ってしまうものばかりだ。

ネイマールも登場する『サントス~美しきブラジリアン・サッカー』

ネイマールも登場する『サントス~美しきブラジリアン・サッカー』

 しかも今年はW杯イヤー。サッカーへの注目度も俄然増している。今回のラインナップはW杯イヤーにふさわしく、開催国ブラジル絡みの作品が目を引く。まずはサッカーの神様ペレ、W杯スター候補の一人ネイマール、そしてサポーターがブラジル屈指の名門クラブ「サントス」への愛を語る『サントス~美しきブラジリアン・サッカー』が挙げられる。また、実在のスター選手の栄光と悲劇を迫真の演技と映像美で描いた『サッカーに裏切られた天才、エレーノ』はブラジルを代表する国際派&美形俳優ホドリゴ(ロドリゴ)・サントロが主演ということで、サッカーファンならずとも映画ファンなら興味がそそられる作品だ。あり得ないような奇抜なルールで開催される世界最大のトーナメントを紹介する『ラブ・セレソン お姫様と11人の選手たち』と、ブラジルサッカーの奥深さを体験できることだろう。

『サッカーに裏切られた天才、エレーノ』では美形サントロの演技に酔いしれたい

『サッカーに裏切られた天才、エレーノ』では美形俳優サントロの演技に酔いしれたい

 それから、W杯の魅力を様々な視点からクローズアップする作品も揃っている。FIFAの歴史に載っていないW杯を、新発見のフィルムで蘇らせた『ロスト・ワールドカップ-消えた1942年大会-』、東西冷戦下での共産圏サッカーを貴重な証言で浮き彫りにする『クレムリンに立ち向かった男たち ポーランド代表 ベスト4の真実』、2007年度文化庁映画賞優秀賞を受賞した『プライドinブルー』は知的障がい者サッカー世界大会に挑む日本代表に密着したドキュメンタリーで、監督は『アイ・コンタクト』の中村和彦だ。

サッカー命!な少女たちの奮闘が眩しい『ベッカムに恋して』

サッカー命!な少女たちの奮闘が眩しい『ベッカムに恋して』

 その他、伝統を重んじる両親の反対を乗り越えてサッカーに没頭するインド系英国人少女の物語『ベッカムに恋して』(ヒロインの友人役で出演した大ブレイク前のキーラ・ナイトレイがとても魅力的だった)、サッカー人気の盛り上がりの隙を窺う八百長組織を告発するサスペンス『インドネシア・コネクション-サッカーを蝕む男たち-』は、YFFF2011で上映されたロミオ&ジュリエット フーリガンの恋』のアンディバティアール・ユスフ監督の最新作だ。そして、東ティモール内戦後の混乱のなか結成された少年チームが韓国人コーチの元、国際大会で奇跡の勝利を果たした実話の映画化『裸足の夢』(キム・テギュン監督、2010年米アカデミー賞外国語映画賞 韓国代表作品)など、アジアン・サッカー映画の秀作が集められた。(上映作品の詳細についてはこちらを参照のこと。)

 現在、チケットは好評発売中。過去の例を見ると、前売り券はソールドアウトになることが多いので、関心のある作品は早めにチケットをゲットしたいところ。また映画の上映だけではなく、豪華ゲストによるトークショー、新しい交流が広がるパーティーなど各種イベントも盛りだくさんの内容だ。気になる方はぜひとも公式サイト等を随時チェックされることをお勧めしたい。サッカーと映画の魅力を発見したり、再認識できる場になること請け合いの映画祭。W杯を前に、映画とサッカーの垣根をとっ払ってぜひ盛り上がっていきたいところだ。

【ヨコハマ・フットボール映画祭2014開催概要】
開催日時:2014年2月8日(土)~11日(火)
開催場所:ブリリア ショートショート シアター
横浜市西区みなとみらい5-3-1フィルミー2F TEL:045-633-2151
アクセス:みなとみらい線・新高島駅4番出口徒歩5分、みなとみらい駅2番出口徒歩5分
※上映時間の詳細、トークショーゲストなどの最新情報は、YFFF公式サイト、ツイッター @yokohamafff フェイスブックページ facebook.com/yokohamafff にて随時案内。

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