【フィンランド映画祭2012】月からナチスが攻めてきた?! 話題のトンデモ映画『アイアン・スカイ』で開幕
革ジャン姿のゴツイ大男……と思いきや、中に着ているのは『アイアン・スカイ』のロゴ入りTシャツ。身長198センチの大きな身体全体を広告塔にしたヴオレンソラ監督は、「色んなコミックやアニメで本作と似たようなアイディアには触れていたので、既に“月面ナチス”という発想で映画がたくさん作られているんじゃないのかと思っていた。でも、調べてみたところ、実際に作品になってるものが全然なかったんだ。“これは僕らで作るしかない”と思った」と映画作りの経緯を明かすなど、ハイテンションかつノリノリで作品をアピールした。
一方のキルヤヴァイネン監督は見事に好対照。終始不動のアキ・カウリスマキ作品に登場してもハマりそうな風情で、「尊敬する日本の映画監督から様々な影響を受けている。『サイレンス』を作るに至っては、『火垂るの墓』『おくりびと』から影響を受けた」と、日本との関わりについて語っていた。
“ポスト”アキ・カウリスマキを紹介するという主旨でスタートし、若手や女性監督を中心に紹介しながら第4回目を迎えたフィンランド映画祭。今年はこの『アイアン・スカイ』、『サイレンス』(16日13:00~の上映後にも監督ティーチインあり)を含む5本が上映される。開催は21日(金)まで。上映作の詳細や上映スケジュールは公式HPをチェックしてほしい。
『アイアン・スカイ』は今月28日(金)からTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて劇場公開される。本サイトでは、劇場公開を前にヴオレンソラ監督のインタビューを掲載する予定なのでお楽しみに。
撮影:新田理恵
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