SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015受賞結果発表!!

長編部門グランプリはキューバ映画『ビヘイビア』に

クロージングセレモニー世界に先駆けてDシネマ(デジタルシネマ)にフォーカスし、若手映像クリエイターの登竜門として2004年にスタートしたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、7月18日(土)~26日(日)に第12回目の開催を迎え、最終日となる26日(日)のクロージング・セレモニー(表彰式)にて長編部門、短編部門、アニメーション部門のコンペティション3部門の各賞を発表した。受賞結果は以下の通り。




■長編コンペティション部門
IDCF2015_長編グランプリ『ビヘイビア』メイン

(c)RTV COMERCIAL, Ernesto Daranas & Alejandro Perez


▼最優秀作品賞
『ビヘイビア』
 エルネスト・ダラナス・セラーノ監督
▼ 監督賞
ホルヘ・ペレス・ソラーノ監督 
『絶え間ない悲しみ』
▼ 脚本賞
『君だってかわいくないよ』
 マーク・ヌーナン監督
▼SKIPシティアワード
『あした生きるという旅』
 内田英恵監督

グランプリ受賞者コメント
『ビヘイビア』エルネスト・ダラナス・セラーノ監督
「この瞬間を分かち合うことができて、非常に嬉しく思います。私は映画で描かれているような環境で育ちました。スタッフ、そして出演した子供たちにかわり、お礼を申し上げたいと思います。子供たちの多くは、演技経験もなく、映画で描かれた通りの人生を送っており、彼らなくしてこの作品は成立することは、ありませんでした」

審査委員長コメント
長編部門国際審査委員長堀越謙三氏(有限会社ユーロスペース代表/プロデューサー)
「長編部門の4つの賞を問題なく選べたのは、この映画祭のクオリティの高さを表していると実感した。ただ日本映画に関しては、この映画祭に限らず全体的にいえることだが非常に個人的なテーマが多く、そういった作品が海外で評価されることは難しい。若い監督たちには、フィクションの物語をもって観客を納得させられる、そんな作品を目指してくれることを期待している」



■短編コンペティション部門
私はアーティスト

(C)raita.yabushita


▼最優秀作品賞
『私はアーティスト』
 藪下雷太監督
▼奨励賞
▼『オンディーヌの呪い』 甲斐さやか監督
▼『空っぽの渦』
 湯浅典子監督

グランプリ受賞者コメント
短編部門最優秀作品賞受賞『わたしはアーティスト』藪下雷太監督
「30年間、賞というものに縁がなく、「どうせ俺なんて」という卑屈な根性で作った作品で、こういった賞をもらえたことは本当に嬉しく思っています。この作品を作ったことで色んな人と知りあえたことも嬉しくて、映画を作っていて本当に良かったなと思いました。これを励みにこれからも頑張っていきたい」

審査委員長コメント
短編部門審査委員長桝井省志氏(株式会社アルタミラピクチャーズ代表取締役/映画プロデューサー)
「10年くらい前から、これから日本の映画は女性が中心になって作られていくだろうと予想していた。ただこの数年、日本の映画界に女性が増えていない。その中で今回、奨励賞の2作品を女性監督が受賞したことにとても楽しみに思う。私も映画の仕事につくまでは賞に縁がなく、「なんで認められないんだ」と思ってきたが、それがエネルギーになってきたことも間違いない。受賞した監督も、そうでない監督も今後の活躍に期待したい」



■アニメーションコンペティション部門
夢かもしれない話

(C)2014 Miryan Paku All right Reserved.


▼最優秀作品賞
『夢かもしれない話』
 朴美玲監督
▼奨励賞
『女生徒』
 塚原重義監督
『息ができない』 
木畠彩矢香監督
▼審査員特別賞
『幕』
 水尻自子監督

グランプリ受賞者コメント
アニメーション部門最優秀作品賞受賞『夢かもしれない話』朴美玲監督
「とても驚きました。同時に大変嬉しく思っています。本当にありがとうございました」

審査委員長コメント
アニメーション部門審査委員長和田敏克氏(アニメーション・演出/東京造形大学特任教授)
「この10年でのデジタルの普及により、アニメーションは非常に身近な存在となり、世界の映画祭で色々な作品が上映されるようになった。ノミネート作品はどれもレベルが高く、どの作品が受賞してもおかしくなかった。このSKIPシティ国際Dシネマ映画祭から、世界に向けて次の作品を作ってくれるような作家に期待したい」


■主催者コメント

上田清司埼玉県知事(SKIPシティ国際映画祭実行委員会会長)
「この映画祭も12回目となり、この映画祭をステップに海外で活躍する監督も多くなった。この映画祭が国際的にも評価されていることのひとつだと感じている。県ではこの映画祭で発掘された監督たちをバックアップする様々なプログラムを用意している。SKIPシティから映画界のトップリーダーになるような人材をしっかりと支えていきたい」

奥ノ木信夫川口市長(SKIPシティ国際映画祭実行委員会副会長)
「今年のオープニング作品『鉄の子』も素晴らしい作品だった。このような作品がまたこのSKIPシティから出てくることを願い、地元川口としても努めていきたい。今回の映画祭に参加したクリエイターの中から、さらに世界に羽ばたくクリエイターが輩出されることを、皆さんとともに応援したいと思う」



poster_visual_2015【SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015】
●会期:2015年7月18日(土)~26日(日)
●会場:SKIPシティ 映像ホール/多目的ホールほか(埼玉県川口市)
こうのすシネマ/彩の国さいたま芸術劇場(※7月19日、20日のみ)
●主催:埼玉県、川口市、SKIPシティ国際映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会
●公式サイト:http://www.skipcity-dcf.jp

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