【YFFF_2013】サッカー好き、映画好きよ来たれ!ヨコハマ・フットボール映画祭~ジャパン・プレミア3作品を含む厳選された7作品がラインナップ~

映画を通してサッカーの魅力を伝えることを目的としたヨコハマ・フットボール映画祭(YFFF)の季節がいよいよ近づいてきた。2011年に日本国内初となるサッカー映画を集めた映画フェスティバルとしてスタートしたYFFFも、今年2月の開催で早くも3回目を迎え、サッカーファン、映画ファンの間にも確実に浸透してきた感がある。

今回は、厳選された世界のサッカー映画7作品がラインナップされている。うちYFFF史上、初めてアフリカ大陸からの参戦となったドキュメンタリー映画『ソカ・アフリカ』、異文化との交流に奮闘する女子選手たちの姿が眩しい『フットボール・アンダーカバー』、ドイツ随一のアナーキストクラブの熱狂を再現する『狂熱のザンクトパウリ・スタジアム』の3作品が、何とジャパン・プレミアいう貴重な上映機会となり、どの作品にも非常に興味がそそられる。

現在、チケットは好評発売中。また映画の上映にとどまらず、日本サッカーミュージアムの特別展示会や、豪華ゲストによるトークショー、新しい交流が広がるパーティーなど各種イベントも盛りだくさんの内容だ。気になる方はぜひとも公式サイト等を随時チェックされたい。多くの人がサッカーと映画の魅力を発見したり、再認識できる場になること間違いなしの映画祭だ。

【上映作品】
★ジャパン・プレミア
『フットボール・アンダーカバー』
原題:Football Undercover
ドイツ/ドキュメンタリー/86分/2008年制作
監督:デイビッド・アスマン/アヤット・ナジャフィ
出演:BSV AL-Dersimspor、イラン女子代表チーム
舞台:ドイツ・イラン
© Flying Moon /Assmanns 2007

〈文化の壁に穴を開けた女子アマチュアチームの大冒険〉
 アマチュア女子サッカーチームに所属するマーレン。彼女はイランから来たナジャと出会い、イラン史上初となるテヘランでの女子代表チームの公式戦開催を目指す。政治、文化、言葉の違いなど、様々な障害にぶつかるも、多くの仲間の助けを得て奮闘する姿を描く。イスラム文化における女性の人権問題に、サッカーを通してストレートに迫ったドキュメンタリー。

★ジャパン・プレミア
『ソカ・アフリカ』
原題:SOKA AFRIKA
イギリス/ドキュメンタリー/77分/2010年制作
監督:Suridh Hassan
舞台:カメルーン、南アフリカ、フランス、オランダ
Copyright © 2010 Masnomis Ltd. All rights reserved

〈アフリカ発、ヨーロッパ行きの夢と現実〉
 今日も、第2のエトォ、ドログバを夢見て多くの若い選手がアフリカからヨーロッパに渡っている。家族や育成プログラムの後押しもあり順風満帆にスターダムにのし上がったエラスムスに対し、プレーできるチームを見つけるどころか、住むところも、食べるものさえありつけない生活に身を落とすサボ。多くのアフリカ系選手の活躍の影て、母国に帰ることもできずにホームレス化する選手たちも少なくないという。ほとんど人身売買とも言えるような移籍の現実に警鐘を鳴らすドキュメンタリー。

 

★ジャパン・プレミア
『狂熱のザンクトパウリ・スタジアム』
原題:Das Ganze Stadion
監督:フェリクス・グリム
ドイツ/ドキュメンタリー/62分/2011年
舞台:ドイツブンデスリーガ

〈ようこそ、ミラントア・シュタディオンへ。そこは悪夢の劇場か、それともサポーターの理想郷か〉
 ドイツ・ハンブルグ。風俗店が軒を連ねる通りの程近くにホーム・スタジアムを構えるザンクト・パウリ。アナーキスト精神で世界中から人気を集めるクラブは、そのホームゲームもドイツ有数の熱度を誇る。日本のどことも異なる興奮が渦巻くスタジアムをありとあらゆる場所に設置したカメラで再現する体験型ドキュメンタリー。ドイツでのプレーを夢見る選手必見の一本。

『ユナイテッド ミュンヘンの悲劇』
原題:UNITED
監督:ジェームズ・ストロング
出演:デイヴィッド・テナント/ダグレイ・スコット
イギリス/ドラマ/94分/2011年制作 配給:ゴー・シネマ
舞台:1950年代マンチェスター
© World Productions (United) Limited MMXI

〈一人のコーチの情熱と若き才能が、瀕死のチームを復活へと導いてゆく―――。〉
 日本代表・香川真司選手の活躍でますます注目が集まるマンチェスター・ユナイテッド。世界屈指の名門クラブには、消滅の危機をそれを乗り越えた歴史があった。1958年2月海外遠征からの帰国するチームを乗せた飛行機が、離陸に失敗、主力選手8名を含む23名が犠牲に・・・。存続の危機に見舞われたチームを復活させるべく立ち上がったのはコーチのジミー・マーフィーと後にイングランド代表としても活躍するボビー・チャールトンだった。
★関連記事:(ライターブログ)ちょっとだけ嫉妬するかも? チェルシーファンから観た『ユナイテッド-ミュンヘンの悲劇-』 

『コッホ先生と僕らの革命』
原題:Der ganz große Traum
監督:セバスチャン・グロブラー
出演:ダニエル・ブリュール/ブルクハルト・クラウスナー
ドイツ/ドラマ/114分/2011年制作 配給:ギャガ
舞台:1874年代ドイツ 
©2011 DEUTSHFILM / CUCKOO CLOCK ENTERTAINMENT / SENATOR FILM PRODUKTION

〈ドイツ・サッカーの父と少年たちの感動の実話〉
 名門学校に赴任してきた英語教師コッホ。生徒たちの英語への無関心や差別意識を見て、授業にサッカーを取入れることを決意する。フェアプレイの精神やチームプレイの大切さを知ることで、徐々にサッカーの虜になっていく生徒たちは、戸惑いながらも、自らの意思でそれぞれに選んだ道を歩みはじめて行く。ワールドカップ3回優勝のサッカー大国ドイツの知られざる誕生秘話を美しい映像と確かな演技で再現した感動のドラマ。
音声ガイド付き上映実施(協力:ヨコハマらいぶシネマ)
★作品紹介:『コッホ先生と僕らの革命』型破りな教師が教えた、フェアプレイの精神

『ローカル・サッカー・クラブのヒーロー』
原題:Il presidente del Borgorosso Football Club
監督:ルイジ・フィリッポ・ダミーコ 音楽:ピエロ・ピッチオーニ
出演:アルベルト・ソルディー
イタリア/コメディ/108分/1970年 配給:Avanz Entertainment Inc.,
舞台:1970年代イタリア
©Produzioni Atlas Consorziate s.r.l., Roma Italy

〈暴走オーナー率いるクラブは優勝できるのか?〉
 急死した父親からワイン工場に加えて、プロヴィンチャ・クラブを相続したベニート。サッカーについて全く関心のなかったベニートは、早々にクラブを売却するつもりだったが、いつしかクラブ経営にハマっていき・・・・。ベルルスコーニを彷彿させる強烈なクラブ・オーナーをイタリアの国民的名優アルベルト・ソルディーが軽妙に演じるイタリアン・コメディの傑作。

『勝利への脱出』
原題:Escape to Victory
監督:ジョン・ヒューストン
出演:シルベスター・スタローン/マイケル・ケイン/ペレ/オズワルド・アルディレス
アメリカ/ドラマ/117分/1981年 配給:ワーナー・ブラザーズ
舞台:第二次世界大戦下ドイツ捕虜収容所
© 1981 Lorimar Productions Inc. All Rights Reserved.

〈ペレ、アルディレス、ボビー・ムーアが競演!サッカー映画の金字塔がついに登場。〉
 第2次大戦下のドイツ捕虜収容所。捕虜となった連合軍兵士たちの唯一の気晴らしであったサッカーが、いつしか連合軍とドイツ代表との世紀の対決へと発展していく。そしてその裏では大胆不適な脱走計画が企てられ、決行の瞬間を待っていた。
アカデミー賞受賞のジョン・ヒューストン監督、シルベスター・スタローン主演のエンターテイメントの王道をいく本作は、ペレ、ボビー・ムーア、オズワルド・アルディレス(前・町田ゼルビア監督)というワールドカップウィナー3人の豪華競演も見所のひとつ。

【上映スケジュール(表記は開演時間)】
2月11日(月・祝)
11:00『フットボール・アンダーカバー』
13:05『勝利への脱出』
15:40『ソカ・アフリカ』
17:35『ローカル・サッカー・クラブのヒーロー』
20:00 オープニング・パーティー

2月16日(土)
11:00『コッホ先生と僕らの革命』
15:20『狂熱のザンクトパウリ・スタジアム』
17:00『フットボール・アンダーカバー』
19:05『ローカル・サッカー・クラブのヒーロー』

2月17日(日)
11:00『狂熱のザンクトパウリ・スタジアム』
12:40『ユナイテッド ミュンヘンの悲劇』
14:55『フットボール・アンダーカバー』
17:00『ソカ・アフリカ』
18:55『狂熱のザンクトパウリ・スタジアム』

【ヨコハマ・フットボール映画祭2013開催概要】 
開催日時:2013年2月11日(月/祝)、16日(土)、17日(日) 
開催場所:ブリリア ショートショート シアター 
横浜市西区みなとみらい5-3-1フィルミー2F  TEL:045-633-2151
アクセス:みなとみらい線・新高島駅4番出口徒歩5分、みなとみらい駅2番出口徒歩5分

※上映時間の詳細、トークショーゲストなどの最新情報は、YFFF公式サイト、ツイッター @yokohamafff フェイスブックページ facebook.com/yokohamafff にて随時案内。

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