Sintok2012シンガポール映画祭のキックオフ・イベントに行ってきました
本サイトでも先日、Sintok2012シンガポール映画祭(会期2012年5月12日~20日)開催についてご紹介しましたが、4日にキックオフ・イベントが行われたので参加させていただきました。
同日より森美術館での展示もスタートしているシンガポール出身アーティスト、ホー・ツーニェンさんの短編映画『反射光』(07年・森美術館蔵)が上映されたのですが、なんでしょう、この瑞々しさは!数々の怪談を記したことで有名なラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の童話をベースにした作品。鏡を見たことのない男が都会で初めて鏡に映った自分の姿を見て、亡くなった父親だと感涙する。「父さんとずっと一緒にいられる」と鏡を買って村に帰るが、それを見た妻は……というお話。これを演じているのは、皆子ども(!)。その発想も面白いし、社会風刺もピリリときいている。そして映像の“水分含有量”の高さが何とも魅力的(←しつこく言いますが)。同作は森美術館の個展でも上映されない映像なので、なかなか文章でそのニュアンスを共有するのは難しいのですが……映画祭では、ホー監督の長編が上映されますので、そちらで観る機会の少ないシンガポール映画の魅力を一緒に楽しんでいただければと思います。
Sintok2012シンガポール映画祭会期:2012年5月12日(土)~20日(日)
会場:シネマート六本木
特集上映:ロイストン・タン監督 全長編作品
オープニング作品:『12Lotus』 (ロイストン・タン監督)
クロージング作品:『Sandcastle』(ブー・ジュンフォン監督、カンヌ映画祭2010批評家週間で上映)
その他、『Here』(ホー・ツーニェン監督、カンヌ映画祭2009監督週間で上映)、エリック・クー監督の初期短編集などを上映予定。
最新情報は映画祭公式サイトやFacebookで!
HP http://www.sintok.org/2012/sintok2012.html
Facebook https://www.facebook.com/SintokSFFT