弁士の語りと生伴奏で無声映画を上映!「シネマの冒険 闇と音楽」

『嵐の孤児』

無声映画の素晴らしさを弁士の語りや生伴奏とともに体験できる特別企画、「シネマの冒険 闇と音楽」が東京国立近代美術館フィルムセンターで開催される。『嵐の孤児』、『鉄路の白薔薇』、『裁かるゝジャンヌ』など、永遠の名作として世界映画史にその名を刻まれる6本が、弁士の澤登翠(さわと・みどり)さんによる語りや生伴奏とともに上映される(弁士・伴奏付きプログラムは各日とも2回目の上映が対象)。

澤登翠さんは日本を代表する弁士であり、“活弁”を現代のエンターテインメントへと甦らせ、国内はもとよりフランス、イタリア、ドイツ、アメリカ他海外でも多数公演を行っている。文化庁芸術祭優秀賞他数々の賞を受賞。芸術の秋にふさわしい、この貴重な機会をお見逃しなく!

▼上映作品リスト▼
『嵐の孤児』(150分・20fps・35mm・無声・白黒)
  伴奏:松村牧亜(ピアノ)
『鉄路の白薔薇』(160分・20fps・35mm・無声・白黒)
  弁士:澤登翠/伴奏:新垣隆(ピアノ)
『ファウスト』(102分・20fps・35mm・無声・白黒)
  伴奏:柳下美恵(ピアノ)
『掟によって』(80分・18fps・35mm・無声・白黒)
  伴奏:柳下美恵(ピアノ)
『アッシャー家の末裔』(57分・20fps・35mm・無声・染色)
  弁士:澤登翠/伴奏:湯浅ジョウイチ(ギター)、鈴木真紀子(フルート)
『裁かるゝジャンヌ』(91分・20fps・35mm・無声・白黒)
  伴奏:松村牧亜(ピアノ)

※弁士・伴奏付きプログラムは各日とも2回目の上映が対象です。上映スケジュールなど詳細は、公式サイト(こちら)をご確認ください。

日時:2011年9月13日(火)−9月18日(日)
会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール
料金:一般500円/高校・大学生・シニア300円/小・中学生100円
★弁士・伴奏付き上映の回:一般1000円/高校・大学生・シニア800円/小・中学生600円

公式サイトはこちら


7階展示室にて同時開催!「映画女優 香川京子」展

1949年の映画界入り以来、清楚な魅力と飾らない演技でアイドル的な人気を獲得し、日本映画会に新風を吹き込んだ女優・香川京子。小津安二郎・溝口健二・黒澤明・清水宏・内田吐夢といった巨匠たちにも次々と起用され、世界映画史に残る傑作での名演は、多くの映画ファンにとって忘れがたいものです。

映画保存活動にも多大な尽力をされ、その功績を讃えて日本人では初となる「FIAF賞(※)」の受賞が決定している。展覧会では60年にわたる輝かしいキャリアを、写真アルバムや初々しいポートレート、出演作に関わった錚々たる映画人の旧蔵資料などを交えてたどります。

日時:2011年9月13日(火)−12月25日(日)
会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室
料金:一般200円/大学生・シニア70円

公式サイトはこちら

<関連企画>
(共催企画)香川京子と巨匠たち
第24回東京国際映画祭 10月22日(土)~30日(日)
TIFFサイト:http://www.tiff-jp.net/ja/

<※FIAF賞とは>
国際フィルム・アーカイブ連盟(FIAF)が、映画遺産の保存活動に貢献した人物を表彰するため、2001年に定めた賞。授賞式は各国の主要な映画祭などで行われ、受賞者には1000フィート缶をかたどった純銀製賞牌が渡される。
[過去の受賞者] 2001年マーティン・スコセッシ(アメリカ)、2002年マノエル・ド・オリヴェイラ(ポルトガル)、2003年イングマール・ベルイマン(スウェーデン)、2005年マイク・リー(イギリス)、2006年侯孝賢(ホウ・シャオシェン)、2010年リブ・ウルマン(ノルウェー)

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