太田真博監督・初期3作品の無料上映決定!

『エス』の上映拡大に向けたクラウドファンディングも募集中

2024年5月25日(金)シネマハウス大塚で、滝藤賢一主演の2本含む太田真博監督・初期3作品1日かぎりの無料上映がされることになった。

(C)ガノンフィルムズ

2024年1月に自身の逮捕経験から着想した物語『エス』で長編劇場公開デビューを果たした太田真博監督。2011年に不正アクセス禁止違反容疑などで逮捕される以前は仲間と自主映画を作り、映画祭に応募するなどして上映の場を得ていた。滝藤賢一主演『笑え』は、2008年制作の太田監督の代表的自主映画である。

内容は「舞台・阪神淡路大震災」に出演中の俳優たちが、雑魚寝する宿で自分たちの舞台について激論を交わす一夜の物語。被災経験のある団長と、経験のない俳優たちの間で生まれたすれ違い、お互いの不信感。被災経験がない自分たちがダメなのか、それとも何が悪いか聞いても明確な答えをせず、ただ横暴に振る舞う団長が足を引っ張っているのか。
全編が即興ということもあり、観客もその場にいるかのような臨場感がある。解決の糸口は意外なところから訪れるのだが、それがかえって必ずしも合理的にはいかない、私たちの日常というものを強く感じさせる作品になっている。

監督自身のモデルであるオオタ役、滝藤賢一の迫力に圧倒させられるが、この役について太田監督は「どんな人とでも一瞬だったらわかり合えるんじゃないかと。当時も今もおそらく僕が人間関係に持っている唯一の希望がそれなんです。オオタ(滝藤)の言動の裏にもそういうものがあったのではないかと想像します」と語っている。

「太田真博監督 初期作品集」
◇日時:2024年5月25日(土) 14:30~
◇上映作品(上映順): 『ドリブラー』(45分/2006年)
 滝藤賢一主演 『笑え』(43分/2008年)
 滝藤賢一主演 『LADY GO』(25分/2009年)
※上映後、太田真博監督によるトークあり。
◇会場:シネマハウス大塚(JR大塚駅徒歩7分) ◇入場料:無料

《作品情報》

『ドリブラー』

(C)ガノンフィルムズ

【あらすじ】
ある朝、出勤中に突然会社へ向かうことができなくなってしまった神谷(滝藤賢一)は、
駅のホームでリストカット跡のある仁美(神藤奈津子)に声をかけられる。
2人のささやかな願いは“世界が今より少しだけ優しくなること”。寄り添いあって過ごした、夏。
【キャスト】
滝藤賢一 神藤奈津子杉崎佳穂 近江谷太朗 安部康二郎 辻川幸代
【スタッフ】
監督・脚本・撮影・編集:太田真博 録音:味澤幸一郎 助監督:志田健治 音楽:窪田健策 製作:ガノンフィルムズ
※TAMA NEW WAVE2007ある視点部門で上映 他


『笑え』

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【あらすじ】
2008年夏・神戸、「舞台・阪神淡路大震災」千秋楽前夜。被災経験のある座長(社城貴司)と、オオタ(滝藤賢一)ら被災経験のない俳優たちがひたすらモメまくる。
【キャスト】
滝藤賢一 社城貴司 白石直也 金子和 竹井亮介 原田健司 小坂一郎

【スタッフ】
監督・構成・撮影・編集:太田真博 主題歌:高石ともや「何とか元気をやっています」
録音:味澤幸一郎 助監督:加藤亜衣 企画協力:志田健治 音楽:窪田健策 製作:ガノンフィルムズ
※福井映画祭2008グランプリ 東広島映画祭2009企画脚本賞・技術賞 TAKE∞2008観客賞 神戸インディペンデント映画祭2019審査員特別賞 日韓ムービーフェスティバル2010入選 他


『LADY GO』

(C)ガノンフィルムズ

【あらすじ】
劇団LADY GO第15回公演は、同劇団の座付作家・齋藤の追悼公演。
その顔合わせの日、劇団員や客演俳優、スタッフらが、それぞれに抱える齋藤への想いを吐き出しあう。
【キャスト】
辻真以子、Yacco、山崎チエ、辰寿広美
【スタッフ】
監督・構成・撮影・編集:太田真博 録音:味澤幸一郎 助監督:志田健治 音楽:窪田健策 製作:ガノンフィルムズ
■上映歴                
山形国際ムービーフェスティバル2010グランプリ
東広島映画祭2010最優秀賞 イメージ・フォーラム・フェスティバル2010入選 他

《監督:太田真博プロフィール》

1980年東京都出身。小劇場を中心に役者として活動後、2006年より自主映画制作を開始。2007年からはTVCMディレクターとしても活動。2009年、『笑え』(主演・滝藤賢一)を名古屋・大阪で公開。2010年には『LADY GO』が各地映画祭に入選し、複数のグランプリを獲得。2011年、不正アクセス禁止違反容疑などで逮捕され、30日余りを留置場で過ごす。2016年、自らの犯罪をモチーフとした作品『園田という種目』(主演・松下倖子)でSKIPシティ国際Dシネマ映画祭長編コンペティション部門ノミネート、福井映画祭長編部門グランプリ受賞。2024年『エス』で長編劇場公開デビュー。

『エス』の上映拡大に向けたクラウドファンディング

『エス』クラウドファンディング情報 (詳細は下記URLから)
【実施期間】 2024年4月25日~6月24日
【URL】 https://motion-gallery.net/projects/s_eiga
【リターンの例】
大野敏哉(脚本家/『不死身ラヴァーズ』『約束のネバーランド』)×太田真博監督対談音声 (ポッドキャスト風YouTube限定公開URLにてお届け)
太田真博監督新作オーディオドラマ収録現場見学権
太田真博作 舞台上演台本(非売品)
新・予告編へお名前をクレジット
太田真博書きおろし手記(非売品)
あなたの物語を太田真博監督が短編映画に

☆『エス』レビュー:逮捕・再会・絶望と、仲間たちへの思い。映画監督自らの体験を語ろう的な・・・紹介記事(レビュー)はこちらから

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  1. 映画と。さんに「太田真博監督 初期作品集」を紹介いただきました – エス

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