第30回東京国際映画祭(2017)10月25日から開幕!
【コンペティション部門】上映作品
マリリンヌ(フランス)
監督:ギヨーム・ガリエンヌ, 出演:アデリーヌ・デルミー, ヴァネッサ・パラディ, エリック・ラフ
矢田部PDコメント「監督はフランスの人気俳優ギョーム・ガリエンヌ。役者というものを知り尽くしたガリエンヌ監督が、新人女優の魅力をいかんなく引き出し、女優志望の若い女性のキャリアの入り口を描いた作品」
上映日時:10/27 12:05-, 10/29 10:25-
スパーリング・パートナー(フランス)
監督:サミュエル・ジュイ, 出演:マチュー・カソヴィッツ, オリヴィア・メリラティ, ソレイマヌ・ムバイエ
矢田部PDコメント「主演のマチュー・カソヴィッツが引退間際のボクサーを演じる。家族のために最後の勝負に出るというボクシング映画の王道のような物語だが、そこには深い家族愛が描かれていて広い層に愛される作品。ちなみにカソヴィッツ自身も実際にアマチュアリーグでデビューするほどのボクシング好きでもある」
上映日時:10/31 17:35-, 11/02 20:00-
©2016 – UNITÉ DE PRODUCTION – EUROPACORP
ナポリ、輝きの陰で(イタリア)
監督:シルヴィア・ルーツィ, ルカ・ベッリーノ, 出演:シャロン・カロッチャ, ロザリオ・カロッチャ, ティナ・アマリュティ
矢田部PDコメント「ナポリ近郊が舞台。低所得者層に暮らす家族がそこからの脱出を目指す話。歌が上手な娘を売り出すことで今の生活からの脱却を図るが、その父親の心情を独特のリアリズムで迫ったドラマ」
上映日時:10/26 19:55-, 11/01 14:35-
©Tfilm 2017
さようなら、ニック(ドイツ)
監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ, 出演:イングリッド・ボルゾ・ベルダル, カッチャ・リーマン, ハルク・ビルギナー
矢田部PDコメント「ニュー・ジャーマン・シネマのひとりであるマルガレーテ・フォン・トロッタ監督(『ハンナ・アーレント』)の新作。個性的で力強い女性を撮ってきた監督が、今作ではNYを舞台に、火花を散らして対立する2人の女性を鮮やかに描く」
上映日時:10/28 17:40-, 10/30 11:05-
©Heimatfilm
グッドランド(ルクセンブルク/ドイツ/ベルギー)
監督:ゴヴィンダ・ヴァン・メーレ, 出演:フレデリック・ラウ, ヴィッキー・クリープス, マルコ・ロレンツィーニ
矢田部PDコメント「一風変わったスリラー。農地にやってきた流れ者が、そこで仕事を得ながら村に溶け込んでいく。男には秘密があるが、実はその村にも秘密があり奇妙なスリラーになっていく。終盤には驚きの展開も」
上映日時:10/26 14:50-, 11/01 20:35-
ペット安楽死請負人(フィンランド)
監督:テーム・ニッキ, 出演:マッティ・オンニスマー, ハンナマイヤ・ニカンデル, ヤリ・ヴィルマン
矢田部PDコメント「とても強烈な男が登場。表向きは自動車整備士だが、裏稼業としてペットを安楽死させるという仕事を請け負っている。本当は殺さなければならなかった犬を殺しきれずに自分のペットにしてしまったことで、歯車が狂い始める。そこに社会問題が絡んできて、奥深い強烈なインパクトを残すハードボイルド作品」
上映日時:10/26 11:55-, 10/28 21:05-
©It’s Alive Films
シップ・イン・ア・ルーム(ブルガリア)
監督:リュボミル・ムラデノフ, 出演:ツヴェタン・アレクシエフ, エレナ・ディミトロヴァ, イヴァン・ディミトロフ
矢田部PDコメント「とてもしっとりとした人間ドラマ。映像の力や映画の力を認識させてくれる作品。映画ファンの心に沁み込むのではないか。温かく希望の込められた作品」
上映日時:10/27 20:00-, 10/31 14:20-
© Front Film
泉の少女ナーメ(ジョージア/リトアニア)
監督:ザザ・ハルヴァシ, 出演:マリスカ・ディアサミゼ, アレコ・アバシゼ, エドナル・ボルクヴァゼ
矢田部PDコメント「ジョージアの作品は製作本数はそれほど多くないものの、毎年映画祭を賑わす作品が生まれていて目が離せない。魅力は息を呑むような映像美。内容はファンタジーとリアリズムが融合していて、癒しの泉を護る一家とその娘、主人公ナーメが人生の選択を迫られる」
上映日時:10/29 16:55-, 10/31 11:15-
© 2017 BAFIS, UAB Tremora
グレイン(トルコ/ドイツ/フランス/スウェーデン/カタール)
監督:セミフ・カプランオール, 出演:ジャン=マルク・バール, エルミン・ブラヴォ, グリゴリー・ドブリギン
矢田部PDコメント「トルコを代表するセミフ・カプランオール監督の新作。これまでは自然主義的な作品が多かったが、今作は打って変わってモノクロのSF映画。滅亡の危機に瀕した人類を救うかもしれない小麦の粒を探しに、ある教授が旅に出る。移民問題や宗教や科学という現在の事象が詰め込まれた哲学的なSF。『惑星ソラリス』などの系統にある作品」
上映日時:10/28 10:30-, 10/30 14:20-
© KAPLAN FILM / HEIMATFILM / SOPHIE DULAC PRODUCTIONS / THE CHIMNEY POT / GALATA FILM / TRT / ZDF / ARTE FRANCE CINEMA 2017
ザ・ホーム – 父が死んだ(イラン)
監督:アスガー・ユセフィネジャド, 出演:ラミン・リアズィ, モハデセ・ヘイラト, ゴラムレザ・バゲリ
矢田部PDコメント「父の遺体の処分を巡って事態が混迷を極めていく。80分という尺のなかに見応えのある会話が詰まった、スリリングな家族ドラマ」
上映日時:10/27 15:35-, 10/30 21:05-
© Iranian Independents
スヴェタ(カザフスタン)
監督:ジャンナ・イサバエヴァ, 出演:ラウラ・コロリョヴァ, ロマン・リスツォフ, ナターリャ・コレスニコヴァ
矢田部PDコメント「映画大国カザフスタンの作品。監督はカザフスタンでとても注目されている女性監督。前作は東京フィルメックスで上映されている。女の生き様が凄まじい作品で、耳の聞こえないスヴェタという女性が聾唖の人々が働く工場をリストラされる。家族のために職を失うわけにはいかない彼女はある手段に出るのだが・・・。彼女はとんでもない悪女なのか、サバイバーなのかは観る人に委ねられる。本作の会話はほぼ手話で行われる」
上映日時:10/29 13:45-, 11/02 10:30-
©Sun Production (Kazakhstan)
アケラット-ロヒンギャの祈り(マレーシア)
監督:エドモンド・ヨウ, 出演:ダフネ・ロー, ハワード・ホン・カーホウ, ルビー・ヤップ
矢田部PDコメント「ロヒンギャの難民の状況を背景に、ひとりの少女のラブストーリーを描いていく。リアリズムでありポエティックでもある作品。エドモンド・ヨウ監督の本領が発揮された作品」
上映日時:10/28 14:20-, 11/02 13:30-
©Pocket Music, Greenlight Pictures
迫り来る嵐(中国)
監督:ドン・ユエ, 出演:ドアン・イーホン, ジャン・イーイェン, トゥ・ユアン
矢田部PDコメント「中国の作品で、監督デビュー作にして、ダークでダイナミズム溢れる中国ノワール。90年代の経済成長まっしぐらの中国で忘れられた工場地帯を舞台に、刑事でもない素人の男が事件の捜査に乗り出す。だんだん虚実の境が分からなくなっていく男を迫力満点に描く」
上映日時:10/29 20:15-, 11/01 10:55-
©The Looming Storm
最低。(日本)
監督:瀬々敬久, 出演:森口彩乃, 佐々木心音, 山田愛奈
瀬々監督コメント「現役のAV女優の紗倉まなさんの小説を映画化したものです。AVというと偏見的な目で見られることもあるかと思うのですが、そういう偏見をすることもなく映画祭で選んでいただいたことに感謝しています。原作はAV女優の友人関係や家族関係、それを取り巻く日常というものが緻密に描かれています。アダルトビデオというものが日本の社会でどういう位置付けであるものかという事も含めて、今、日本がどう変わっていくのかということを世界の人たちに感じてもらえたら良いなと思っています」
矢田部PDコメント「『64-ロクヨン-』を撮った瀬々敬久監督の新作。AV業界を背景に、3人の女性の生きざまや家族との関係を描いた素晴らしい人間ドラマ」
上映日時:10/31 20:00-, 11/02 16:40-
©2017 KADOKAWA
勝手にふるえてろ(日本)
監督:大九明子, 出演:松岡茉優, 渡辺大知, 石橋杏奈
大九監督コメント「綿矢りささんの原作です。松岡さんには内向的というか、独特の性格の女の子を演じてもらっているのですが、リアルなヨシカそのもの、というような大変集中している姿が印象的でした。映画を撮るたびにいつも誰かにとって大事な映画になればいいなということだけを思っていましたが、それがまさかこのような形で世界の皆さんにご覧頂けて、素晴らしい監督たちと作品を競うという場に並べさせて頂けるのは驚きでした」
矢田部PDコメント「そんじょそこらのラブコメではない。松岡茉優の魅了が炸裂した作品。怪物誕生というぐらいの衝撃を受けた、鮮烈な魅力を放つ作品」
上映日時:10/30 18:00-, 11/01 17:35-
©2017映画「勝手にふるえてろ」製作委員会
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