【LBFF】第11回ラテンビート映画祭開幕!

有名ソムリエの登場で今年は美味しい幕開けに。
ゲストと記念撮影

アルベルト・カレロ・ルゴ氏とジョセップ・ロカ氏

「ラテンビート映画祭の(今年の)1回目(の上映)にようこそいらっしゃいました」。2014年10月9日、映画祭プロデューサー、アルベルト・カレロ・ルゴ氏の一声から、第11回ラテンビート映画祭が開幕した。本日はゲストとして『エル・ソムニ‐夢の饗宴‐』に出演している、世界的に有名なソムリエ、ジョセップ・ロカ氏が一緒に登壇した。

この作品は、世界有数のレストラン「エル・セェジェール・デ・カン・ロカ」のシェフ、ロカ兄弟によって創られた芸術的な料理イベントと、それが創られるまでの過程を描いたドキュメンタリーだ。料理にそのテーマに合ったオペラなど音楽、ダンス、陶芸、グラフィックアート、詩、物語などさまざまなアートが取り入れられ、招待客たちは、五感をフル回転してその場に臨むこととなる。食卓に呼ばれた12人は、作家、音楽家、哲学者、アーティストなど一流の人ばかり。その中には女優のフリーダ・ピント(『スラムドッグ$ミリオネア』)も入っている。この料理の限界を超えた、究極の芸術的コラボが行われるテーブルとその周囲の壁には、そのテーマに合ったアーティスティックな映像が流され続けているのだが、本作ではそこで使われた映像と音楽が、全編を通じてそのまま使われているので、まるでその世界を追体験しているかのような魅力がある作品となっている。

ジョセップ・ロカ氏

ジョセップ・ロカ氏

ジョセップ・ロカ氏は本日、まだ東京に来て2日目。しかしながら、何度か来日している他の兄弟から日本の食文化、その素晴らしさについては色々聞かされていたという。実際に食してみて一番感動したのは、日本の食文化に季節があることだそうで、「食べ物で秋が味わえるということは非常に素晴らしいです」とその感想を述べた。自分が出演した作品『エル・ソムニ‐夢の饗宴‐』については「私たちの料理には感情がこめられてり、その感情によって他の世界が味わえるような食事を目指しているのです」と語る一方、「私の両親もレストランを経営していまして、自分のレストランから200メートルほど離れたところにあり、うちのスタッフは毎日母の料理を食べに行っています」と、自らの夢の世界だけでなく、伝統的な食文化、現実の世界に戻ることの大切さも強調した。

当選者

プレゼント当選者と記念撮影

オープニング・イベントの最後は、異例の抽選会。会場の中から抽選で2名の方にBar bazul(バルバスール)2011赤ワインと仙台の勝山酒造「元」(西洋料理に合う日本酒)がプレゼントされた。ロカ氏によれば、Bar bazulは、アンダルシア州カディス県、アルコス・デ・ラ・フロンテーラ産のワイン。特別な気候で生産しており、スペイン南部の新しい種類を代表するようなワインとのこと。思わぬプレゼントに、当たった2名の方も感激の様子だった。最後にアルベルト・カレロ・ルゴ氏より、ラテンビート映画祭ではすっかりお馴染となった、アナ・ファンさんデザインの“こけしのドニータさん”がジョセップ・ロカ氏に感謝の意を込めて贈られ、オープニング・イベントは終了した。なお、ラテンビート映画祭は、下記の日程で順次公開されます。お見逃しなく。


▼『エル・ソムニ-夢の饗宴ー』作品情報▼
原題;El Somni El Celler de Can Roca
監督:フランク・アルー
出演:ジョアン・ロカ、ジョセップ・ロカ、ジョルディ・ロカ
2013年 / ドキュメンタリー / スペイン / 82分


ポスター▼第11回ラテンビート映画祭開催概要▼

【東京】10月9日(木)~13日(月・祝)
会場:新宿バルト9(新宿三丁目イーストビル9階)

【大阪】10月24日(金)~26日(日)
会場:梅田ブルク7

【横浜】11月7日(金)~9日(日)
会場:横浜ブルク
公式サイト:http://www.lbff.jp/
©LBFF2014実行委員会

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