『ホドロフスキーのDUNE』クロスレビュー

DUNE_main監督:フランク・パヴィッチ
出演:アレハンドロ・ホドロフスキー、ミシェル・セドゥー、H.R.ギーガー、クリス・フォス、ニコラス・ウィンディング・レフン

【作品解説】
「失敗してもかまわない、それも一つの選択なのだ」
スターウォーズなどのSF作品に多大な影響を与えた未完の大作を巡るドキュメンタリー!!

メビウス、ギーガー、ダン・オバノン、サルバドール・ダリ、ミック・ジャガー、ピンク・フロイドら、驚異的な豪華メンバーを配するも、撮影を前にして頓挫した幻のSF大作『DUNE』。その製作過程を、ホドロフスキー、プロデューサーのミシェル・セドゥー、ギーガー、ニコラス・ウィンディング・レフン監督らのインタビューと、膨大なデザイン画や絵コンテなどの資料で綴る、映画史上最も有名な“実現しなかった映画”ホドロフスキー版『DUNE』についての、驚愕、爆笑、感涙のドキュメンタリー!


【クロスレビュー】
壮大で夢にあふれ、自分に正直なホラ吹き男のドキュメンタリーだ。オーソン・ウェルズ、ミック・ジャガー、サルバトール・ダリなどの大物の起用を決め、さんざん話を進めた後に「上映時間は20時間!」とぶちまけて、全てをぶっ壊すというオチ。製作は頓挫したが、いい意味で「ガハハ~!」と笑い飛ばすホドロフスキーの豪快さが爽快。人生ってステキじゃん!と前向きな気分になれ、気分が沈みがちのときには繰り返し見たいと思うし、膨大な絵コンテは必見。ホドロフスキーとプロデューサーだったミシェル・セドゥーとの再会のシーンも収められているが、その再会が最新作『リアリティのダンス』に繋がることに運命を感じ、胸熱。ぜひとも300歳まで生きて、さらなる意欲作を発表してもらいたい(あ、私が生きていないのか!)。
(富田優子/★★★☆☆)

壮大なプロジェクトだけでなく、ホドロフスキーの人間的な魅力にも圧倒された。彼の命がけの情熱は、人の心を揺さぶらずにはいられない。幻の映画になってしまったけど、彼に口説かれて人生と情熱をかけて夢を追いかけたクリエイターたちは幸せだっただろう。ダリを製作メンバーに引き入れるために画策するエピソードはもっと聞いてみたかったし、膨らませればもう一本映画が作れそう。ホドロフスキーが84歳になっても不死身のように元気なのは、一度(大挫折で)死んで甦ったからかもしれない。
(鈴木こより/★★★★★)


sub03(2013年/アメリカ/90分/英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語/カラー/16:9)

配給:アップリンク/パルコ
公式サイト:http://www.uplink.co.jp/dune/
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6月14日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンクほか、全国順次公開

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