ノア 約束の舟

映画と。ライターによるクロスレビューです。

ノア 約束の舟【作品解説】
人類史上最古にして最大の謎「ノアの箱舟」伝説が、いま解き明かされる
ラッセル・クロウと『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督が贈る壮大なスペクタクル感動巨編!
世界を呑みこむ大洪水を前に、重大な使命を負ったノア
なぜノアが選ばれ、彼は神と何を約束したのか?そして世界の始まりの真実とは──?

(物語)ある夜、ノア(ラッセル・クロウ)は眠りの中で恐るべき光景を見る。それは、堕落した人間を滅ぼすために、すべてを地上から消し去り、新たな世界を創るという神のお告げだった。大洪水が来ると知ったノアは家族と共に、罪のない動物たちを守る巨大な箱舟を作り始める。やがてノアの父を殺した宿敵がノアの計画を知り、舟を奪おうとする。壮絶な戦いのなか、遂に大洪水が始まり、ノアの家族と動物たちを乗せた箱舟だけが流されていく。閉ざされた箱舟の中で、ノアは神に託された驚くべき使命を打ち明ける。箱舟に乗ったノアの家族の未来とは?人類が犯した罪とは?そして世界を新たに創造するという途方もない約束の結末とは──?


【クロスレビュー】

大洪水の場面ではノアの家族以外の人間は皆、流されていく。旧約聖書では淡々と書かれているせいか、その阿鼻叫喚ぶりに思いも寄らなかったので、目から鱗の思いだった。ノアの「使命か、家族か」という究極の選択を前に、旧約聖書では方舟に乗る人間が8名なのを、映画では6名に変更したのは奏功している。本作はただの洪水映画にとどまらず、苦悩して壊れていく人間の物語であり、ラッセルはその葛藤を熱演。だが養女イラ(エマ)の総括的発言にはそれなりの説得力はあるものの、やや力技な感は否めず、ここに作り手側の苦悩を見た。とはいえラッセル・ファンとしては、もうラッセル万歳!な作品だ。特にワインをガブ飲みし裸でゴロゴロ・・・だなんて、そのクマのような御姿に悶絶!
(富田優子/★★★★☆  ※★一つ分はラッセルのために捧げます)

聖書では数ページのエピソードだけど、アロノフスキー監督が大胆な解釈と、奇想天外の映像表現で“人間とは何か”を問う。方舟計画を実行するにあたって、ノアは何度も究極の選択に迫られるが、神の意思を継ぐノアの決断は家族にとっては受け入れがたい非情なものだったりする。「こんな親父イヤだ」と思いながらも、人類の存続がこの家族にかかっていると思うと目が離せないし、イメージとは違うノアの人物像や想像力豊かな展開に新鮮さも感じて引き込まれた。ただ長い。90分ぐらいにまとまっていれば★4つ。
(鈴木こより/★★★☆☆)


監督・製作:ダーレン・アロノフスキー
脚本:ダーレン・アロノフスキー、アリ・ハンデル
出演:ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、レイ・ウィンストン、エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンス、ローガン・ラーマン、ダグラス・ブース
原題:NOAH
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
公式サイト:http://www.noah-movie.jp/
© MMXIV Paramount Pictures Corporation and Regency Entertainment (USA), Inc. All Rights Reserved.
6月13日(金)TOHOシネマズ日劇1ほか全国ロードショー

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  1. 映画感想 * FRAGILE

    ノア 約束の舟/その意志を守るため

    ノア 約束の舟Noah/監督:ダーレン・アロノフスキー/2014年/アメリカ 父よ、わたしはあなたが恐ろしい ユナイテッド・シネマとしまえんスクリーン5、F-13で鑑賞。 予告を見たとき、ん? どうした? と思いましたが、『大丈夫。ダーレン・アロノフスキーの映画だよ』って自分に言い聞かせながら見に行きました。 あらすじ:洪水が来るので方舟を作ります。 ノア(ラッセル・クロウ)は奥さん(ジェニファー・コネリー)と息子3人+拾い子(エマ・ワトソン)と一緒に方舟を作ります。 ※ネタバレしています。 あんま…

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