8/24より期間限定上映!『JAPAN SHORTS』 カンヌ上映作品の『隕石とインポテンツ』を含む、6名の監督によるショート・ムービー集
カンヌをはじめ多くの映画祭が若手育成に注力し、短編部門などで若い映画作家を発掘、育成している。日本勢の影が薄い短編部門だが、平成22年に経済産業省が若い映像作家を育成するための事業(※)を立ち上げ、ユニジャパンがその一環として短編制作プロジェクトを実施してきた。
平成24年に「ぴあフィルムフェスティバル」と提携し、過去の入選監督から企画を募るとともに、監督と企画を開発していくプロデューサーを募集。そして、この企画から生まれた佐々木想(ささき・おもい)監督の『隕石とインポテンツ』が、第66回カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門にみごと入選をはたした。賞は逃したものの、同部門に日本からの出品作がノミネートされたのは3年ぶりで、その意義は大きい。
(※「若手映像等人材発掘育成・国際ネットワーク構築事業」)
今回の企画上映では、『隕石とインポテンツ』同様、このプロジェクトによって制作された6作品が公開される。各作品の持ち時間は10分程度で、約1時間の短編集として上映される。限られた尺のなかで、それぞれが象徴的なアイテムや厳選したセリフを用いて、工夫を凝らしながらラストのオチに繋げていく。短編作品ならではの思い切った展開や斬新な表現手法が興味深い。
8月24日(土)より、新宿バルト9ほか全国6ヶ所の映画館と、オンラインシネマにて期間限定上映!
『少女と、女』(2012年/10分)
郊外のスーパーマーケットで働く真千代の前に一人の少女が現れる。「失われた母性」と「芽生えた母性」が13年の時を経て、残酷に重なり合う瞬間を活写する。
監督・脚本:勝又悠
出演:新田恵利、勝尾麻結奈
プロデューサー:伊藤主税
『I'm Home』(2012年/13分)
東日本大震災直後の福島。老人介護施設から逃げ出したフジヤとミネギシ。2人はミネギシがしきりに帰りたいと言っていた「家」へと向かうのだが…。
監督・脚本:中村拓朗
出演:中吉卓郎、大方斐紗子
プロデューサー:中村謙吾
『Nostalgic Woods』(2012年/10分)
自主映画監督の森本は、自身の作品に出演していた主演女優の智子と付き合っていたが、別れる。森本は思わぬ真実を知り、撮影を放棄し森の中へ。彼が出会ったのは…。
監督・脚本:森岡龍
出演:飯田芳、岡本奈月
プロデューサー:中村無何有
『夢を見た』(2013年/10分)
凡人がギャンブル狂のドストエフスキーの真似したら、作品は残らずに借金だけ残って破滅した。
監督・脚本:井上真行
出演:渡辺大知(黒猫チェルシー)、奥田恵梨華
プロデューサー:山中羽衣
『りんご』(2013年/10分)
被災した土地で、略奪を重ねながら生き抜く女。ある日、朽ち果てた一軒家に侵入した女が見た光景とは……。女を演じた池脇千鶴の圧倒的な演技が印象を残す、ひとつの極北の物語。
監督・脚本:北川仁
出演:池脇千鶴、小野敦子、三島ゆたか
プロデューサー:湯川暁子
『隕石とインポテンツ』(2013年/10分)
2013年、地球に接近した超巨大隕石は不可解な滞空を続けていた。男はもう、何年も妻を抱くことができなかった。自信を失った我々は、再び立ち上がることができるのだろうか。強く、硬く、天に向かって……。
監督・脚本:佐々木想
出演:筑波竜一、野本かりあ、中村邦晃
プロデューサー:鈴木徳至
【上映情報】
新宿バルト9
2013年8月24日(土)~8月30日(金)|チケット:1200円|ナイトショー|
広島バルト11
2013年8月24日(土)~8月30日(金)|チケット:1200円|レイトショー|
梅田ブルク7
2013年9月7日(土)~9月13日(金)|チケット:1200円|レイトショー|
横浜ブルク13
2013年9月7日(土)~9月13日(金)|チケット:1200円|レイトショー|
T・ジョイ京都
2013年9月14日(土)~9月20日(金)|チケット:1200円|レイトショー|
T・ジョイ博多
2013年9月21日(土)~9月27日(金)|チケット:1200円|レイトショー|
KINEZO CINEMA
2013年9月7日(土)~9月27日(金)|チケット:1200円
「JAPAN SHORTS」公式サイト:http://japanshorts.jp/
製作:経済産業省/公益財団法人ユニジャパン
配給協力:株式会社ティ・ジョイ
宣伝協力:JAPAN SHORTS事務局/クリップロールコンサルティング合同会社
写真提供:UNIJAPAN