G.W.恒例「イタリア映画祭2013」が開幕!伊文化を満喫できる多彩なラインアップとゲストとの交流が魅力

 4月27日(土)、有楽町朝日ホールにて「イタリア映画祭2013」が開幕し、2011年以降に製作された新作13本が上映される。昨年は「移民」をテーマにした作品が多く見受けられたが、今年はテーマもジャンルも多彩な印象だ。

フェルザン・オズペテク監督の新作「素晴らしき存在」の上映前に行われた開会式には、イタリアから来日した俳優・監督ら7名が登壇し、一言ずつ喜びの心境を語った。来日ゲストはそれぞれの作品上映後に質疑応答を行うほか、4月29日(月・祝)の「座談会」や「サイン会」にも出席してファンとの交流を図る予定。

今年で13回目を迎える「イタリア映画祭」は多くの映画ファンやイタリアファンに支持され、毎年1万人を超える観客が訪れるゴールデン・ウィーク恒例の映画祭に成長。イタリア文化を満喫できるこの一大イベントに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


【来日ゲスト一覧】

俳優:ジュゼッぺ・バッティストン『司令官とコウノトリ』
一度見たら忘れられない大柄な体で、ありとあらゆる役を難なくこなすイタリア映画界きっての名脇役。本映画祭で上映され た『ラ・パッショーネ』『考えてもムダさ』などで、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の助演男優賞を3回受賞している。

監督:ダニエ―レ・チプリ『それは息子だった』
2004年に本映画祭でも上映された『カリオストロの帰還』以降は、主に撮影監督として活躍し、『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』でイタリアの主要な賞を総なめにする。本作で、満を持して長編劇映画に久々に復帰した。

監督:イヴァーノ・デ・マッテオ『綱渡り』
俳優やドキュメンタリーの監督を務める一方で、劇映画でも前作「La belle gente」が高い評価を受け、着実にステップを踏んできた。現代のイタリア社会の深刻さを真っ向から見すえた本作は、ヴェネチア国際映画祭で称賛された。

監督:レオナルド・ディ・コスタンツォ『日常のはざま』
本作は初の劇映画になるが、今まで活動してきたドキュメンタリーの経験が色濃く反映されている。映画の舞台となるナポリの子どもとワークショップを重ねたことで、思春期特有の心の揺れを捉えることに成功している。

監督:エドアルド・ガッブリエッリーニ『家の主たち』
『ミラノ、愛に生きる』でティルダ・スウィントンと恋仲になるシェフ役をはじめ、俳優としてのキャリアが長い。本作は、カンヌ映画祭の批評家週間に選ばれた初監督作から約10年ぶりとなる第2作で、豪華キャストが息の合った演技を見せる。

監督:フェルザン・オズペテク『素晴らしき存在』
今回で本映画祭での上映が 6 作目となるおなじみの監督の一人。『向かいの窓』や『聖なる心』などによるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の受賞をはじめ、輝かしい受賞歴を誇る。2007年にはヴェネチア国際映画祭の審査員を務めた。

監督:ジュゼッペ・ピッチョーニ『赤鉛筆、青鉛筆』
登場人物の心の動きを細やかに描く演出に長けている、本映画祭の常連監督の一人。今年の6月には、マルゲリータ・ブイとシルヴィオ・オルランドが主演で、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の5冠に輝いた名作『もうひとつの世界』が公開される。


【上映作品一覧】

『家への帰り道で』エミリアーノ・コラピ監督/2011年/83分
『天国は満席』カルロ・ヴェルドーネ監督/2012年/119分
『素晴らしき存在』フェルザン・オズペテク監督/2012 年/105 分
『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督/2012 年/129 分
『家の主たち』エドアルド・ガッブリエッリーニ監督/2012 年/90 分
『それは息子だった』ダニエーレ・チプリ監督/2012 年/90 分
『ふたりの特別な一日』フランチェスカ・コメンチーニ監督/2012 年/89 分
『日常のはざま』レオナルド・ディ・コスタンツォ監督/2012 年/90 分
『綱渡り』イヴァーノ・デ・マッテオ監督/2012 年/100 分
『赤鉛筆、青鉛筆』ジュゼッペ・ピッチョーニ監督/2012 年/98 分
『来る日も来る日も』パオロ・ヴィルズィ監督/2012 年/102 分
『司令官とコウノトリ』シルヴィオ・ソルディーニ監督/2012 年/108 分
『リアリティー』作品レビュー)マッテオ・ガッローネ監督/2012 年/115 分※特別上映

※上映スケジュールなど詳細は公式サイトをご確認ください。


▼「イタリア映画祭2013」概要
会期:4月27日(土)~29日(月・祝)、5月3日(金・祝)~ 6日(月・休)
会場:有楽町朝日ホール(千代田区有楽町2-5-1 マリオン11階)

<イタリア映画祭2013大阪>
会期:5月11日(土)~12日(日)
会場:ABCホール(大阪市福島区福島1‐1‐30)

主催:イタリア映画祭実行委員会、イタリア文化会館、朝日新聞社、イスティトゥート・ルーチェ・チネチッタ
後援:イタリア大使館 協賛:フィアット グループ オートモービルズ ジャパン株式会社、フェラガモ・ジャパン株式会社
公式サイト:http://www.asahi.com/italia/
お問合せ:050-5542-8600(ハローダイヤル:~5月2日)/03-3213-0339(会場、会期中のみ)