ラストスタンド
ブルース・ウィリスやシルヴェスター・スタローンの様なアラウンド還暦の俳優が若い俳優よりもアクション映画で活躍している今、ついにあのアーノルド・シュワルツェネッガーが『ターミネーター3』以来10年振りに主演映画で完全復活!これはもう好き嫌い抜きで、観るしかないじゃないか。期待を裏切らないばかりか、さらに存在感を増したシュワちゃんの久しぶりの雄姿に感動する事だろう。
舞台はメキシコ国境そばのアリゾナ州ソマートン。元ロス市警の麻薬捜査官レイ・オーウェンズ(シュワルツェネッガー)はある事件で心に傷を負い退職、今ではここの保安官として引退同然の暮らしをしている。犯罪とは無縁のこの田舎町に、ある日FBIの捜査官から「移送中の凶悪犯が逃走し、そこを通るかもしれない」との連絡を受け、時を同じくして町外れの農場で副保安官二人が謎の武装集団に襲われた事から、レイは凶悪犯とのつながりを察知し、凶悪犯の通過を阻止するためにわずか数人で凶悪犯と武装集団に立ち向かう事になるが・・・。
この映画、現代劇ではあるが、街の雰囲気や保安官の存在や畑と砂漠の風景など、実際にその根底にあるのは西部劇である。この映画を観て西部劇の名作『リオ・ブラボー』だと思ったのは筆者だけではないはず。シュワルツェネッガーは復活とともに21世紀のジョン・ウェインとなって帰ってきたのだ。大きくて、強くて、判断力に優れ、自分の守る地域に土足で入る事は許さない、名誉が何より大事。そんな昔ながらのアメリカの父親像を体現する存在としてシュワルツェネッガーが帰ってきた。まだまだやんちゃなブルース・ウィリス、まだまだギラギラしてるスタローンとは違う、古き良きアメリカを象徴する男として戻ってきた10年振りの主演作。この復帰作を観た人は、シュワちゃんの次回作もまた期待出来ると感じる事だろう。65歳なんて、今の世の中まだまだ若い。ボディビルダー、ハリウッドスター、カリフォルニア州知事という様々な事にチャレンジし成功してきた人だから、俳優に限らずいろんな事をこの先もやってくれそうな気がして、楽しみな人である。昔からの映画ファンも、そうでないファンにも注目して欲しい映画である。
原題 THE LAST STAND
2013年4月27日(土)全国公開
▼作品情報▼
監督:キム・ジウン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー ジョニー・ノックスヴィル フォレスト・ウィテカー
(C) 2012 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:http://laststand.jp/
2013年5月5日
映画「ラストスタンド 」シュワの復帰作の出来に満足!…
映画「ラストスタンド」★★★★ アーノルド・シュワルツェネッガー,フォレスト・ウィテカー ジョニー・ノックスヴィル、ロドリゴ・サントロ ジェイミー・アレクサンダー、ルイス・ガスマン 出演 キム・ジウン監督、 107分、2013年4月27日より全国公開 2013年、松竹/ポニーキャニオン (原題/原作:THE LAST STAND)…