【LBFF_2012】開幕間近!第9回ラテンビート映画祭

 今年で9回目を迎える「ラテンビート映画祭」が9月27日(木)に新宿バルト9で幕を開ける。スペイン・中南米映画の新作・話題作を中心に全17本のラインナップ。東京からスタートし、横浜、大阪(梅田)、京都、博多の5都市で順次開催される。すっかり秋らしくなった涼風に吹かれながら、ラテンの熱風を体感しに劇場へ足を運んでほしい。

……と、昨年も同じようなことを言った気がするが、だって、もはや季節モノですから。

『俺たちサボテン・アミーゴ』 2013年新春 ヒューマントラストシネマ渋谷にて公開 配給:松竹 © 2011 by Paradox Holdings, LLC All Rights Reserved 

 社会派ドラマからドキュメンタリーまでバラエティ豊かなラインナップだが、まず『俺たちサボテン・アミーゴ』はラテン男子好き女子必見(もちろん男性も)!メキシコ映画界のスター、ガエル・ガルシア・ベルナル&ディエゴ・ルナが米国の人気コメディアン、ウィル・フェレルと競演するコメディだ。『ルドandクルシ』(08)以来の名コンビぶりに期待だが、とりわけディエゴはここ数年、映画出演本数が少なかったのでファンには嬉しい。

『Sugar Man(仮題)』 2013年春公開予定 配給:角川映画  © CANFIELD PICTURES 2012

『トロピカリア』

 さらに、今年はドキュメンタリーも充実。一部ではボブ・ディランを超える才能と評価されながらも、日の目を見ることなく姿を消した米デトロイト出身のメキシコ系シンガー、ロドリゲスの消息を追ったドキュメンタリー『Sugar Man』(仮題)は、今年のサンダンス映画祭ワールド・シネマ ドキュメンタリーコンペティション部門で審査員特別賞・観客賞を受賞した注目作だ。同じく音楽ドキュメンタリーでは、1960年代後半にブラジルで起こった芸術運動“トロピカリア”の本質に迫る『トロピカリア』も楽しみな作品。『シティ・オブ・ゴッド』(02)のフェルナンド・メイレレス監督が製作総指揮を務めている。また、“世界一予約が取れないレストラン”と呼ばれながら昨年閉店したスペインのレストラン「エル・ブリ」の料理長として名を馳せたフェラン・アドリアが、ペルーを訪れる料理ドキュメンタリー『PERU SABE(ペルー・サベ)』も、食いしん坊さんは要チェック。なお同作は、『悲しみのミルク』で09年ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞したクラウディア・リョサ監督の短編『Loxoro(ロクソロ)』と同時上映となる。こちらも今年のベルリンでテディ賞(短編部門)を獲得した注目作。この機会にぜひ。

『As luck would have it』

 三大映画祭つながりでは、2010年ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞/脚本賞受賞作『気狂いピエロの決闘』(昨年ラテンビート映画祭で上映)のアレックス・デ・ラ・イグレシア監督による最新作『As luck would have it』(英題)も上映される。

 来日ゲストは今年のゴヤ賞で新人監督賞を受賞したSF作品『EVA<エヴァ>』のキケ・マイジョ監督、同じくゴヤ賞で作品・監督など6部門を受賞したアクション『悪人に平穏なし』のエンリケ・ウルビス監督、そしてアルゼンチンの新鋭(80年生まれ、若い!)、『Estudiante(エストゥデイアンテ)』のサンチアゴ・ミトレ監督を予定。舞台挨拶や上映後のQ&Aに登壇する。
上映作品全17本の詳細や上映スケジュールは公式HP(click!)からチェック!

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▼開催概要▼
東京:9月27日(木)~10月5日(金) 新宿バルト9
横浜:10月4日(木)~10月10日(水) 横浜ブルク13
梅田:10月18日(木)~10月21日(日) 梅田ブルク7
京都:10月18日(木)~10月21日(日) T・ジョイ京都
博多:10月18日(木)~10月21日(日) T・ジョイ博多

前売り券:1回券 一律1,500円/回数券(5枚綴り) 6,000円
当日券:一般 1,700円/大学生・高校生・専門学校生 1,500円(※学生証提示)/小人(3歳~中学生)・シニア(60歳以上)・障がい者手帳をお持ちの方と同伴者(1名) 1,000円
※チケット購入方法はコチラ(click!)をご覧ください。

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