『マイティ・ソー』 今夏、伝説の最強ヒーロー降臨

「X-メン」や「スパイダーマン」を生み出してきたマーベルの次なるヒーローは、“神の子”だった!
ソー(Thor)とは北欧に伝わる雷神トールのこと。北欧神話を解釈したという本作は、嵐や雷を呼び、伝説のハンマーを振りかざす屈強な戦神ソーが主人公だ。神話や宇宙の壮大なスケール感と3Dによる迫力のビジュアルが観る者を圧倒する。

神の世界<アズガルド>で最強の戦士であったソーは、王オーディンの息子であり、跡継ぎと目されていた。しかし早く認められたいという焦りから、独り善がりの行動を起こし、世界を混乱させてしまう。その行為に激怒した王はソーからパワーを奪い、人間界に追放してしまった。雷とともに荒野に堕ちたソーは、猛スピードで走ってきた一台の車に追突される。車に乗っていたのは天体観測をしていた学者のジェーンたちだった。

ソーを演じるのはJ.J.エイブラムス版『スター・トレック』の冒頭で壮絶な死を見せつけたハリウッドの新星、クリス・ヘムズワース。型破りだが、心優しくチャーミングなソーを好演。(爽やかな笑顔が印象的な肉体派イケメン!) 慣れない人間界での、場違いな行動やぎこちなさがユーモラスで、奥行きある魅力的なキャラクターを演じている。恋のお相手は、オスカー女優ナタリー・ポートマンが扮する天文学者のジェーン。夜空に浮かぶ星座を見ながら、神話について語り合う二人はとてもイイ感じなのだけど…。危機迫るアズガルドから、ソーの戦友たち(浅野忠信もその一人)が彼を迎えにやってくる。

続編を予感させるラストなので、エンドロールで席をお立ちにならないように。
公開が予定されている『The Avengers(ジ・アベンジャーズ)』では、アイアンマン、キャプテン・アメリカといったマーベルのヒーローたちとともに、ソーの名前もクレジットされている。そちらの公開も今から楽しみだ。
7月2日より、丸の内ルーブルほか全国拡大ロードショー!3D/2D同時公開。

おススメ度:★★★★★
Text by 鈴木こより

▼『マイティ・ソー』作品データ
原題:THOR
監督:ケネス・ブラナー
出演:クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、アンソニー・ホプキンス、浅野忠信
制作:2011/アメリカ/115分
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
公式サイト:http://www.mighty-thor.jp/

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