吉高由里子が加瀬亮ら彼氏たちと登場!『婚前特急』舞台挨拶

左から浜野謙太、吉高由里子、加瀬亮、前田弘二監督

4/1(金)より公開の話題作『婚前特急』。主演の吉高由里子をはじめ“彼氏たち”を演じた加瀬亮、浜野謙太(SAKEROCK)と前田弘二監督が、テアトル新宿にて初日舞台挨拶を行った。吉高由里子が演じるチエは彼氏5人を掛け持ちするツワモノOLで、その過激な言動は韓国の大ヒット映画『猟奇的な彼女』(2001)のヒロインを想起させる。が、チエの場合、作戦が裏目裏目に出てしまうオトボケな面も。本作品は、吉高由里子の魅力が炸裂するスクリューボールコメディ(※)だ。


まず登壇者全員が来場したファンにお礼を述べた後、主演の吉高さんが、「今日はお父さんとおばあちゃんが観に来ています。映画の話をした時、おばあちゃんは、『5人の男の人と!?(『蛇にピアス』から)3人も増えとるやないか!』と驚いていたんですが、どうだったかな?」と客席を見渡し、笑いで会場を温めた。
加瀬さんは、「自主作品でたくさん積み上げてきた前田監督がようやく商業映画に辿り着いたということに心を打たれまして、台本もすごく面白かった」と出演の理由を語り、浜野さんは、「SAKEROCKというバンドでミュージシャンをしているんですが、5年前にライブを見てくれた監督からご指名がありました。天から降ってきたような配役をいただき、吉高由里子とキスをして、今ここに立っているという状況がよくわからないでいます。(会場爆笑)」と、心境を語った。
そして去年まで8年間、テアトル新宿でアルバイトをしていたという前田監督は、「最高のキャストに出ていただき、想像していた以上の作品になりました。この劇場にこういう形で戻ってこられたことを嬉しく思います。こうして舞台に立って拍手をいただいて、すごく元気になりました。この映画も楽しい気持ちで帰っていただけるものになっていたら嬉しいです」と、満席の客席を前に喜びを語った。

上映後の舞台挨拶ということもあって、撮影当時の裏話なども披露された。
撮影中は監督から冷たくされ続けていたという吉高さんは、「それが監督なりの演出だったということを打ち上げで知るまで、監督は私のことが嫌いなんだと思ってました」と、恨み節?のコメント。それについて監督は、「本当にツラい思いをさせてしまいました。チエはどんどん失敗して空回りしていく役ですので、イライラを維持してもらいたくて」と謝りつつも、「チエは一歩間違えると嫌な女になりかねないキャラクターですが、可愛く魅力的に演じてくれました」と、その演出効果にご満悦のご様子。
そのチエを演じるにあたり、吉高さんはとても苦労したという。「彼女のテンションをキープするのは、すっごい疲れましたし、すっごい食べてましたね。監督のしごきは凄いんですよ。絶対妥協しないですし、常に100%でやらないと響いてくれなくて・・・」と、当時の状況を振り返った。さらに、「一度私がベソをかいて現場を止めてしまったことがあったんですが、その時、浜野さんが現場に一緒にいたんです。助け舟を出してくれるのかなと思っていたら、サーっとセットから出て行っちゃったんですよ!」と明かし、怒りの矛先は浜野さんに向けられた。「吉高さんが持っている雰囲気というのはもの凄くて、それが現場を支配しているんですよ。それに呑み込まれたら、(自分の役が)成立しなくなると思い、ウォークマン、じゃなくてiPod聞いてました・・・」と、動揺しながら弁解していた浜野さん。(ちなみにその時に聞いていた音楽はSAKEROCKではなく、EGO-WRAPPIN’だったとか)

精神的に辛かったという撮影を乗り越え、無事に作品公開を迎えた吉高さんは、「今は(震災後で)こういう状況ですが、“箸やすめ”的な存在として、ほっこり笑えるような映画になっていればいいなと思います。フラッと来てくれたら嬉しいです」と締めくくり、キュートな笑顔でステージを後にした。

4月1日(金)、テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷 ほか全国公開!

※スクリューボールコメディとは、常識外れで風変わりな男女が喧嘩をしながら恋に落ちるというストーリを特徴とした、ラブコメの一つのジャンル。

(c)2011『婚前特急』フィルム・パートナーズ

▼ 『婚前特急』作品紹介
24歳のOLチエ(吉高由里子)は人生を堪能すべく時間を有効利用するため、5人の彼氏と同時進行で付き合っている。結婚する気などなかったチエだが、親友(杏)の結婚がきっかけで“たった一人の本命”を選ぶことに。5人の彼氏を冷静に査定し、ベストな相手を選ぼうと計画するチエだが・・・。はたして最後の一人にたどりつけるのか?チエの“本命”探しが始まる。

出演:吉高由里子、浜野謙太(SAKEROCK)、杏、石橋杏奈、青木崇高、吉村卓也、榎木孝明、加瀬亮
監督:前田弘二
配給:ビターズ・エンド、ショウゲート
107分/アメリカンヴィスタ/カラー/2011年/日本映画
公式サイト:http://konzentokkyu.com/

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