『更年奇的な彼女』クァク・ジェヨン監督インタビュー
–最近の日本の映画界についてはどんな印象をお持ちですか?
クァク:日本の映画界は、オリジナルのシナリオによる作品があまりないですよね。韓国や中国では、原作モノに頼らず、良いストーリーであればオリジナルシナリオから映画を作るケースがたくさんあります。日本はまず小説や漫画、ドラマありきで、映画が第二次市場のようになっているのが残念。やっぱりオリジナルシナリオは大事だと思います。
–次の作品は日本映画『風の色』ですね。
クァク:ドッペルゲンガーを描いたラブストーリーです。これまでドッペルゲンガーを扱った映画というと、恐怖を打ち出した作品が多かったですが、これはまた違うテイストになっていると思います。主演の古川雄輝さんが本当に魅力的なので、これでブレイクするんじゃないでしょうか。
Profile
1959年生まれ。慶熙大学校卒。『雨の降る日の水彩画』(89)で監督デビュー。『猟奇的な彼女』(01)は韓国で500万人以上を動員し、韓国のアカデミー賞と言われる大鐘賞で脚色賞を受賞。続く『ラブストーリー』(03)、『僕の彼女を紹介します』(04)は、日本国内の韓国映画の動員記録を塗り替える大ヒットとなる。『僕の彼女はサイボーグ』(08)では日本映画にも挑戦している。今後の公開作に、古川雄輝主演の日韓合作映画『風の色』(2016年公開予定)、中国版『世界の中心で、愛をさけぶ』(仮)がある。
『更年奇的な彼女』
原題:我的早更女友
監督:クァク・ジェヨン
キャスト:ジョウ・シュン『小さな中国のお針子』、トン・ダーウェイ『レッドクリフ』シリーズ、ジャン・ズーリン、ウォレス・チョンほか
日本語吹替版キャスト:藤原紀香 ほか
提供:アジアピクチャーズエンタテインメント/マルエス 協賛:代々木アニメーション学院
配給:アジアピクチャーズエンタテインメント/エレファントハウス/カルチャヴィル
配給協力:DMZ tokyo (C) New Classic Media Corporation
2015年/中国/100分
4月8日(金)よりTOHOシネマズ日本橋、新宿ほか全国公開
公式HP:kounenki-girl.jp