「バーレスク」アギレラにKO!笑顔で映画館を出られる一本
丸の内ルーブルにて3月26日(土)より、アンコール上映決定!
歌姫クリスティーナ・アギレラを堪能するための映画である。ど迫力、圧巻の歌唱力はもちろん、猛練習したというダンスでもキレのある動きで魅せる。天性のパフォーマーの才能が爆発だ。過剰にセクシーなプロモーションビデオなどの印象から、これまで正直“Bitch”な印象を持っていた。しかし、華奢で小柄な彼女が、田舎から出てきた元気いっぱいの女の子を表情豊かに演じると、これがなんとも可愛らしくて一気に好感度もアップ!映画館の帰りにCDショップでアギレラのアルバムをチェックしたくなること請け合いである。
セクシーな衣装を身にまとった女たちが、夜ごと妖艶なダンスパフォーマンスを披露する大人のエンターテイメント・クラブ“バーレスク”。歌手を夢見てロサンゼルスにやって来た田舎娘アリ(アギレラ)は、初めて見たバーレスク・クラブに魅了される。やがてオーナーのテス(シェール)らに歌の才能を見出され、アリは一躍クラブの人気者に・・・。女の子のサクセス・ストーリーにつきものである恋愛話や意地悪女ももちろん登場。言ってしまうが、ストーリーはありきたりだ。唸らされるような巧みなヒネリやオチはない。でも、アリを筆頭に、みんながみんな一生懸命で、パーッと素直に明るい気持ちにさせてくれる。浮かれがちの年の瀬にぴったりな、パワフルかつハッピーな映画なのだ。
今作がスクリーンデビューのアギレラに負けじと、脇を固める役者もまた魅力的。テスを支えるスタンリー・トゥッチは『プラダを着た悪魔』で鬼編集長を支えたデザイナー役を彷彿とさせる安心感を観るものに与えるし(またもゲイ!)、アリに嫌がらせをするライバル役にはTVドラマ「ヴェロニカ・マーズ」で女子高生探偵を演じて人気を博したクリスティン・ベルが扮し、妖艶なダンスでドラマのファンをあっと言わせる。そして忘れてはいけない、ダブル主演のシェール。シェール!今年で64歳だなんて本当ですか?!豊満ながら均整のとれたプロポーションに、パンチのきいた歌声。そして経営難に喘ぐクラブを涙ながらに必死で守ろうとする姿は意地らしく、女の強さと弱さをさらりと表現してしまうところは見事。ルックスはまったく似ていないのに、アギレラの母のように見えてくるから、不思議とぴったりな名コンビ誕生、なのかも。
オススメ度:★★★★☆
Text by:新田理恵
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
12月18日(土)より丸の内ルーブルほか全国ロードショー
【原題】Burlesque
【監督・脚本】スティーブン・アンティン
【出演】シェール、クリスティーナ・アギレラ、スタンリー・トゥッチ、クリスティン・ベルほか
2010年/アメリカ/1時間58分
オフィシャルサイト http://www.burlesque.jp/
2010年12月19日
[…] This post was mentioned on Twitter by 鈴木こより, 新田理恵 and others. 新田理恵 said: 稚拙ながらおいらが書いたレビュー。アギレラちゃんのファンになりました。 RT @movie_and 「バーレスク」アギレラにKO!笑顔で映画館を出られる一本 – http://bit.ly/hLq0pw […]
2011年2月17日
■映画『バーレスク』…
クリスティーナ・アギレラとシェールの歌声とパフォーマンスに圧倒される映画『バーレスク』。 絢爛豪華なステージに華やかな衣装、セクシー美女たちのダンスに見事な歌声。 色と欲の渦巻くショウビズ界を舞台に、田舎娘が自らの才覚と実力を武器に、名声を勝ち取っていく…。…