B・カンバーバッチ登場にファン歓喜!『スター・トレック』特別上映会レポート「役者としてこれ以上望むものは無いというぐらい、素晴らしい体験だった」

 8月に公開されるSF大作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の特別上映会が16日(火)、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、今まさにフィーバーを起こしつつある英俳優ベネディクト・カンバーバッチが舞台挨拶に立った。同作の公式イベントでファンの前に姿を見せるのは初めてで、この記念すべき日に鑑賞できた観客から万雷の拍手と大歓声で迎えられた。前日の成田空港でも大勢のファンから熱烈な歓迎を受け、その情熱を肌で感じたというカンバーバッチは「舞台以外の場所で生の反応を得る機会はなかなか無いので、とてもエキサイトしています。皆さんからは多くのインスピレーションをいただいており、感謝の気持ちを直接お伝えできることを嬉しく思います」と述べ、手を振りながら笑顔で声援に応えた。

 英BBC制作のTVシリーズ「SHERLOCK(シャーロック)」で主役ホームズを演じ、爆発的な人気を獲得したカンバーバッチは「英国の至宝」とも言われ、本作でも「世紀の悪役」と称賛される演技を披露している。本作の出演について「本当に素晴らしい役をいただき、優れた共演者や監督とともに楽しく共同作業を行いました。役者としてこれ以上望むものは無いというぐらい、素晴らしい体験でした」と撮影を振り返った。さらに今回はキレのあるアクションを演じるために、かなりの訓練を受けて肉体改造をしたという。「(俳優の)トム・ハーディーを鍛えたトレーナーに依頼をしたんですが、6週間でスーツのサイズが38から42になりました」と、期待通りの結果と役作りに満足している様子だった。

 途中、美しき通信士・ウフーラ役の吹き替えを担当した女優の栗山千明も登壇。カンバーバッチは彼の持ち味ともいえる“低音ボイス”の秘訣について訊ねられると、「登録商標済みなのでそれはちょっと言えないんですけど(笑)、ウイスキーとタバコですかね」とユーモアを交えながらきり返した。さらに「なかなか声変わりしなくて、14歳ぐらいまでは女性を演じることが多かったです」と、全寮制の男子校に通っていた頃の意外な?エピソードを明かした。

 イベントではサプライズも用意され、会場はさらにヒートアップ! 19(金)に37歳の誕生日を迎えるカンバーバッチに、観客全員から「ハッピー・バースデー」の歌のプレゼントが贈られた。またその直後に、スポックのコスプレをしたココリコの田中直樹が“エンタープライズ号”型のケーキを持って登場。感激のあまり「言葉も見つからない」というカンバーバッチは、ケーキに乗っていた“ジョン・ハリソン”を手に取って、そのまま頭をパクリと試食。「“私”はとても美味しいですよ!」とコメントしたものの、なかなか飲み込めない様子で「ケーキを食べたのはちょっと間違いでした」とモグモグ言いながら観客の爆笑を誘っていた。

「“私”は美味しいですね!」

「興味深い味がします…」

「試食はちょっと間違いだったかも…」

 それでも最後はきっちり、「J.J.エイブラムス監督は、信じられないような素晴らしい物語を画面に投影しています。今回はスター・トレックのリブートとして、新たな章をご紹介できることを嬉しく思います」と自信たっぷりに作品をPRし、歓声を浴びながら会場を後にした。サービス精神旺盛で、周囲への気配りとユーモアを欠かさないカンバーバッチのパフォーマンスに、会場は終始、笑いと熱気に包まれ、大盛況のイベントとなった。

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
8月16日(金)、17日(土)、18日(日)、お盆先行公開決定!
8月23日(金)より全国ロードショー!
公式サイト:http://www.startrek-movie.jp/index.php

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