映画音楽とデイヴィッド・フォスター。(来日記念コラムその1)

2010年10月19・20日の2日間、プロデューサーでアレンジャーで作曲家でピアニストで歌手のデイヴィッド・フォスターが来日しました。数多くのヒット曲を持つ彼は、もちろん映画音楽にも深く関わっています。今日はその話を少し。

その前に余談になるが、個人的にはデイヴィッドの業績は、日本ではまだまだ過小評価されていると僕は思う。というのも、彼が作る曲と出す音が日本のポップスそのものであると言っても過言ではないからだ。デイヴィッドとジェイ・グレイドンが組んでたった1枚だけ出したアルバム『ロマンティック』と、ボズ・スキャッグスのアルバム『シルク・ディグリーズ』など数多くの名盤でバックミュージシャンだったTOTOのスティーブ・ルカサー、ジェフ・ポーカロ、デイヴィッド・ペイチの演奏。
このふたつがなければ果たして日本のポップスってどうなっていたのか、そのくらい日本のポップスの作曲・演奏は彼らの強い影響下にある。いかに彼らのサウンドが愛されているか(パクられているか?)という事は言い過ぎても言い過ぎる事はない。

もちろんデイヴィッドの業績は多くの人の知るところだろうけれど、日本の音楽への貢献という面も日本の音楽ファンにはぜひ知っておいて欲しいと僕は常々思っているのです。

その面々の中でデイヴィッドが特に大成功を収めたのは、作曲家としてもプロデューサーとしても演奏者としても節操ないんじゃないかと思われるくらい多方面に参加し、そこでいい仕事をし、人脈を築いてきたからに他ならない。そんなデイヴィッドの仕事のひとつに映画音楽があります。デイヴィッドの映画音楽だけを3つ、今回のコンサートの流れと共に見てみたいなと思います。

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